2020年植栽予定地を歩いて

2017年6月9日( カテゴリー: 現場レポート )

今年はポスト2020年の構想を具体的に外部と協議する年に位置付けています。
6月3日、いつもの巡視から踏み込んで、2020年の植栽予定地の隅を歩いて回りました。
まず、南側の岩沼市との境界杭を探しました。
今まで見つけられませんでしたが、2か所だけ「岩」と刻んであるものを見つけた。
岩沼市が設置して間もないと見え、新しい石杭。思っていた場所と違った。
あとは、大体で・・・、3回目になるけどまた、探さなきゃ。
岩沼側のニセアカシア・葛は相当なことになるだろう。すでに名取にも侵入。
手首と同じぐらいの太さ。防風垣の中に親が。そこを起点としている。
今年は対策を打たねばならない。

岩沼市側から押し寄せるニセアカシア

岩沼市側から押し寄せるニセアカシア


林業会社時代、20ha以上、しかも平地でない山の杭の点検で、毎年2回歩きました。
お前は迷わない。足が速いという理由で。朝早く出て一日で帰ってくるのが条件。
現場の隅を把握することは何かと重要。いい発見、悪い発見、不明点、アイデアが浮かぶ。
ですが、悪路も悪路、背の高い草を掻き分けながら、ごみや危険物が投げ入れられていたり。
足元も目も気をつけねば。でも、あの頃に比べたら比較にならない。
崖もない、熊もいない、荷物も少ない、遭難の心配もない。
ここは仙台空港から最短。常に人が来る。
この場所はどんな森の姿が求められるのか。林内の将来像を誰かが考えねばならない。
盛土のイメージ、作業道のイメージ、残存林の補植前にこの笹や倒木は誰が処理するのか。
内陸側の土地利用はどうなるか。海に来る人の駐車場はどの辺になるのだろう。
ゴミはさらに増えるだろうな。海沿いの道、海岸林内の道はどう管理するのだろうか。
浜への車道は直線ではなく、S字にして津波場合の減勢を図るといいのでは。
防災放送設備も必要では。
誰かがゴミをまとめてくれたのだろうか…?

誰かがゴミをまとめてくれたのだろうか…?


いろいろな意味の境界の場所でもある。
人が来ない場所と人がたくさん来る場所の境界。国の事業と県の事業の境界。市と市の境界。
歩いてみると、ここはどうなるのだろうというグレーゾーンが見えてくる。
そういう場所に限って、ニセアカシア、笹、篠竹、葛の発生源にもなる。
物干しの鉄パイプの柱が、何本も投棄されているのも知っている。いろいろ話し合ってみよう。
120年ぐらい前からの残存クロマツの中も分け入ってみた。
倒木多数。篠竹は2m以上。2011年に計測したが、この砂丘は6mの高さがある。
津波の避難場所は名取にはないが、ここは人が来る。
海岸林を見る眺めも悪くない。津波に耐えたマツを活用した啓発普及の場所に最適。
歩きながら具体的な利用方法を、あたらめて想像してみた。
残存林より2015年植栽地を経て閖上方面を望む

残存林より2015年植栽地を経て閖上方面を望む


足で稼ぐのはいいのだが、仕事は増える。
さらに整理しなければならないから・・・

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