海岸林後背地の農地にて ~被災農家の今~
大阪マラソン出張前日の10月24日、朝8時過ぎ、名取市海岸林再生の会メンバーの小山田夫妻の小松菜圃場へ。ここは波打ち際から2km。震災から1年以内にハウス栽培が部分再開されました。目的は、チャリティーランナーや関係者へのプレゼント福袋の中身発注のため。クール宅急便で50把配達を頼みました。
そして植栽現場に向かう途中、波打ち際から数百mの海岸林後背地の農地では、連日の石拾いに従事する、30人ほどの農家の皆さんが。若い人も数名。みんな、トングで拾って、バケツに入れていきます。いつもは遠くからクラクションで挨拶するのですが、ちょうど休憩時間のよう。至近距離だし、車を止めました。
再生の会メンバーのMさんや、K・Sさん、K.Mさん、他の地元の方と雑談開始。
これらの方は震災直後から避難所・仮設で話し合いを重ねた相手。
K・Sさんは、2012年3月の初播種のあと、皆を涙させる「祝い唄」をうたった方。
吉田 :「いつまでたっても石が出てくるっすね~」
K・Sさん:「(トラクターで)耕運すっとな~。フルイかけてるんだけどな」
吉田 :「3年半、がれき拾って、草刈って、石拾って。年何往復も~」
Mさん :「12月には農地引き渡しなんだ。いろいろがんばって人を留めないといけないんだ~」
●さん :「来年だな~(本格的に農業が再開されるのは)」
吉田 :「しかしよく頑張りますね~」
◎さん :「ガオってるのが午前中だけだ~」
吉田 :「また宮城弁おぼえました」
○さん :「午後はしおれてる・・・」
Sさん :「吉田君、“ちょんつるげ”って知ってるか~?」
吉田 :「まったく」
Sさん :「(いま)オラが首に巻いている手ぬぐい」
吉田 :「・・・」
K・Sさん:「植樹祭で植えたとこは何本枯れたんだ?」
吉田 :「枯れたのを探すのが大変です」
Sさん :「今年、植樹祭行けなかったんだ~。次も5月かあ?」
吉田 :「下増田小学校や増田中学校の運動会とぶつからないように、このまえ市に調整を頼みました」
K・Sさん:「オラたづも、ちょくちょくクロマツ見に行ってんだぞお~」
Sさん :「あんまりみんなで見に行って、盛土の角が崩れそうだ~」
k・Sさん:「第二(育苗場)は草取りやってっか~?」
吉田 :「この前はキレイでした。ところで、k・Sさん、春から第一に(育苗場のクロマツ育苗・出荷など) 毎日来るそうですね~」
K・Sさん:「んだ!」 ←強力な戦力です。
ハウスも200棟近く設置されるそうです。人手不足に加え、風が強い時期ですから、
設置作業は苦労も多いでしょう。「菜の花」の種を大々的に蒔く計画もあるようです。
地元の方とは、4年かけて復旧した大農地で会うことが多くなるでしょう。
雑談ののち、遅ればせながら、植栽現場の「クロマツ補植1,500本」部隊に合流しました。