名取で考えたこと① ~海もいろいろ~

2026年9月23日( カテゴリー: 本部発 )

海外事業部の林です。
今月はじめ、久しぶりに「海岸林再生プロジェクト」に足を運びました。今回は、来月からウズベキスタンに駐在するスタッフを連れての活動参加となりましたし、活動報告はすでに檜垣がブログ(5日のボランティア/6日の絵本づくりワークショップ)で報告をしてくれていますので、私はちょっといつもとは違う視点でブログを書きたいと思います。しばしおつきあいください。

私自身、「海岸林再生プロジェクト」立ち上げの頃からプロジェクトに携わってきましたが、一昨年からは海外事業部に異動し、アジア太平洋の5ヵ国で進むマングローブ植林プロジェクトとウズベキスタンでの沙漠緑化プロジェクトの後方支援を東京の本部事務所で担当しています。

ウズベキスタンでの活動は、沙漠緑化と言っても、その舞台は世界で4番目の大きさを誇っていた汽水湖「アラル海」が干上がってしまった湖底で、元々は海だった場所です。この15年ほど、「海岸林再生プロジェクト」にはじまり、アジア太平洋地域の海岸線でのマングローブ植林、現在は沙漠だけど、“元”海だった場所での植林に関わっており、なんとなく海とのご縁を感じながら仕事をしています。

「海岸林再生プロジェクト」では汀線(波打ち際)からクロマツを植栽している場所まで、100m超の砂浜もあるし、7.2mの防潮堤もあります。それでも海からの強い風の対策として、防風柵を置き、苗木が風で倒れないよう、苗木同士が支え合えるように密な間隔で植えて育てていきます。

一方、海の水が満ち引きする場所に植えるマングローブは、風や波の影響を受けやすく、簡単には育ちません。時期や場所を慎重に選び、場所によっては苗木を大きく育ててから植えたり、一つの穴に複数の苗木を植えたり、支柱をたてて保護したり……と、さまざまな工夫や対策をとっています。それでも時季外れの台風が直撃し、植えてから間もない苗木をすべて流してしまうこともあれば、海流の変化で成木になったマングローブまでなぎ倒されてしまうことも少なくありません。大きな被害をもたらす津波でなくても、海の水の力はあまりにも強い。近年、ますますマングローブの植林が難しくなってきているのを感じます。

そして、一度水を失った海(正しくは湖ですが……)がもたらす脅威もはかり知れません。塩を含んだ砂は周辺地域だけではなく、国境を超えて広がっています。水産業に携わっていた人たちも職を失いました。
アラル海沙漠での緑化はオイスカにとってとてつもなく大きいチャレンジです。当初掲げた目標は4万ha。「海岸林再生プロジェクト」で植えた100haの400倍。でも、緑化が必要なエリアをひたすら車で走った時、4万なんてケチくさい!と思ってしまいました。飛行機で播種すれば4万haなんてあっという間に緑化できますが、オイスカが取り組んでいるエリアは塩害がひどく、簡単に植林できる場所ではありません。でもやるのです。アラル海にもう水は戻せませんが、緑の大地に変えていくことはできるはず……と大きなことを言いながらも、私が現地で汗を流すわけではありません。私は東京から後方支援を頑張ります。

明日は、来月から現地で頑張る(私にお尻を叩かれながら……??)スタッフについて紹介します。

春から夏にかけてサクサウール(プロジェクトで植えている木)が青々としてくるのですが、残念ながら私はまだこの光景を見たことがありません

 

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