天橋立
2012年8月24日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )
京都出張の後、ひと踏ん張りして「天橋立」に行きました。
「学校林・遊々の森」全国こどもサミットin京都とその反省会を終え、何とか日没前に駆けつけました。
まず、明るいうちに見れたことが嬉しく。見れば見るほど、離れがたくなります。
まず、低い位置から立派な枝が出ている充実した樹々に圧倒され、散歩する近所の人や自転車で帰宅する人が多く、親しみやすさを感じ、日没を過ぎた後は、波打ち際の青く細長く光る生き物にも、降るような星にも見とれます。
気比の松原と同様に湾の奥で、しかもここの背後は生活区域ではなく内海があり、強風・飛砂・飛塩・高潮・防霧から生活を守るインフラ、防災林ではなく、「特別名勝」であることが管理の重要なポイントと思いました。
美しさを維持するための長年の努力を想像しました。
また全国の海岸と同様、砂浜の浸食に対する対策(サンドバイス工法という)も成されていました。
「放置すれば50年後には広葉樹林化する」という京都大学の研究発表をTVで見た事が訪問の動機でしたが、
訪問客の来訪により林床が踏み固められ、根を保護する上で「客土」されてきました。
そのことが広葉樹や雑草を侵入させやすい状況を作っています。
古来からクロマツと広葉樹とゾーン分けして管理され、共存してきたのだと思います。
夕方と早朝から約6時間かけた実踏を終え、次に向かいました。