造林講習
2016年4月24日( カテゴリー: 現場レポート )
浅野です。
植栽を始めるにあたり、その初日に造林講習が行われました。
植え付けの注意点・安全面など今までやってきてはいても改めて確認します。
これが事故のない現場につながっていくんですね。
●植え付けの間隔
今年は余剰苗が900本しかないため、気を付けてやっていきたい。
狭すぎるのも広すぎるのもよくない。
ただし、本数の関係によって途中で間隔を変えていくこともある。
その時は臨機応変に対応してほしい。
●穴は少し大きめに
ひと鍬植えは×。最低でも5回鍬を振り下ろして穴を掘ること。
疲れてくると穴が小さくなる。穴の底に根を押し付けて「し」の字のようにしない。
まっすぐ植えないと、最初は良くても成長してからうねりが出る。
●無理して掘らない
石があればできるだけ取り除いてほしい。
大きくて取り除けないようであれば、ずらして植えること。
無理して掘ろうとすると、鍬の刃をダメにする。
●チップに注意
穴にチップが入らないように注意してほしい。
ただ重機が入っていてチップがすでに漉き込まれているようなところもある。
その場合はある程度でいいので大きいものだけ取り除いて。
今年の植栽地の中にはチップが全くないところもある。
チップがあるところではコンテナ苗の土表面が地面から3㎝のところで植えるが、
ないところでは乾燥を防ぐために地面から5㎝のところで植えること。
●最後の確認
植えた苗木と土を密着させるための踏みつけは手で苗木を持ったまま両足で。
最後に中指と薬指で軽く引っ張って確認すること。
それで抜けてしまうようなものは×。
ただし踏み固め過ぎも窒息死のもとに。
特にコンテナ苗ではせっかくきれいについている土がつぶれてしまうので要注意。
踏み固めた後は乾燥防止のため、しっかりチップで覆うこと。
●気を抜かない
基本的に上から物が落ちてくることもないし、山と比べて危険なことは少ないが、
気を抜いていると何が起こるかわからない。
特に道具の管理はしっかりと。鍬のくさびが抜け落ちていると
振り上げた時や下ろすときに刃が抜けてどこかに飛んでいくかもわからない。
きちんと確認をすること。
・・・・・・など、基本的ですが大切なことを佐々木統括から説明を受けました。
実際に植栽現場に出てからもその時々で注意しなければいけないことも出てきますが、“まず基本から”。