育苗場と植栽現場の今
2014年12月25日( カテゴリー: 現場レポート )
OECD(経済開発協力機構、本部:パリ)の日本政府特命全権大使(前国連次席大使)兒玉和夫様、当プロジェクトにアメリカ国民等に支援を呼びかけ、大きな寄附をいただいているアメリカNGOのGroval Givingの日本人職員、中野良子オイスカ会長、渡邊副理事長の視察対応を22日に、2011年以降すでに6・7回現地取材をしていただいている日本経済新聞の小林省太論説委員の取材対応を24日に行い、名取市の佐々木一十郎市長にも2度面会しました。
第1・第2育苗場ともに、今月半ばに1年生のコンテナ苗を寒冷紗で覆い、1年生の一部はビニールハウスに収納してあります。再生の会が大勢集まって一気に。
植栽現場は、窒素不足などで葉が黄緑色に変色しているものも多くみられますが、春植え75,000本、秋植えコンテナ苗3,500本ともに寒風のなか、健気に頑張っています。
とくに植樹祭で市民に植えていただいた個所などは、水捌けも良く、苗も良く、コンテナ苗に関わらず、根元の太さ、枝張りの充実が際立ちます。
S建設の「防風柵」(静砂垣)工事も終わりました。
最近見た工事で最も過酷な、人力による8,000本の杭打ちです。
そういう工事関係者のご尽力もあって順調に育っています。
海岸林背後の農地は、除塩・客土・礫拾いなどが晴れて終了し、12月に地権者に引き渡されました。
いよいよビニールハウスの設置が始まり、春までに130棟が建つそうです。(震災前1,000棟)依然として荒野のようですが、防潮堤、貞山運河の拡幅、排水施設、農地、
そして2・3年後私たちが植栽する海岸林基盤の盛土などの工事が行われています。
海から数キロ先の仮設住宅は7割ほどの入居ですが、美田園駅すぐ近くの災害公営住宅も入居が始まり、建設も進んでいます。
今回来訪いただいた皆さまから、広く広報いただくことになっておりますが、来年も再来年も、一歩一歩ですが、全力の歩みは進めます。我々も復興の一端を担えるよう、しっかり頑張ってゆきたいと思います。