昨年12月と今年12月の仙台写真展で接客した際の違いを書いてみたいと思います。
開催した場所が、工事の都合で随分奥まった狭い場所になってしまったし、
選挙戦に突入したばかりでもあり、レストラン街でも、目の前の復興物産展も売り上げ大幅減。
(「選挙が終わるまでダメだろう」談:立ち食い寿司の板前さん)
接客数も大きく減るなど、条件は大きく違うのですが。
【昨年と違ったこと】
・昨年まであまり聞かなかった「支援慣れ」「もらい癖」について憂う人が多かった。
(知り合いではなく、見ず知らずの人だからこそ言えるのかもしれない)
・涙を流す人はゼロだった。
・素朴な興味で、ふらっと立ち寄る人は少なくなった気がする。
昨年は「何やってるの?」的な立ち寄りが多かった。
・新聞を見てわざわざ来る人が増えた。
・忙しいはずのビジネスマンの立ち寄りが多くなった。
(昨年は圧倒的にシニア層が多かった)
・知人の立ち寄りが多くなった。
・NPO関係者の来客は極端に少なくなった。
【昨年と同じだったこと】
・「なんとなく海に行く気がしない」という意味のことを言う人は依然として多い。
・10代20代は、完全に背中を向け、まったく見てくれない(笑)
(大きなスーツケースで集まった大集団が待ち合わせで長時間塞いだので
叱り飛ばしてしまった…)
・50代までは男性が圧倒的。それ以上になると男女半々。
・子どものころの松林での思い出を語る人は多い。(年配者に限らない)
・広葉樹を望む人、広葉樹との混植を望む人は驚くほど「来ない?」「いない?」
だから、昨年と同様、苦労しない。
・自分の地区の松林が現在どういう状況にあるか知っている人は少ない。

写真提供:㈱ニコン

写真提供:㈱ニコン


一言で振り返ると、いろいろな意味で「2極化」していると感じました。
発展的復興を本気で遂げようという熱意も薄らいだ気がします。
立ち寄る人は、海の松林のイメージが沸く人、なにか思い出がある、
限られた層なのかもしれません。
名取のボランティアには若い女性がたくさん来るのに、写真展はあまり見てくれない。
「クロマツ」とか「海岸林」という言葉は、女性受け、若い人受けしないのでしょうね。
悔し紛れに「仙台の女性は綺麗な人がたくさんいますね~」と私が言うと
一緒に接客していたオイスカ宮城県支部事務局長は
「(待ち合わせで近くに立っていた)あの子の彼氏はどんな人だろう?って考えていた」と。
79歳になってもそういうことを考えられるのは、さすが男だ。
でも僕は、彼氏がどんな男か想像しないけど。
しかし、マーケティング的に考えすぎるとプロジェクトはねじ曲がるし、
考えなさすぎると、新しい人を引き込めず、大きな輪になれないし。
とにかく、アンテナを磨いておくことは大事だと今年も思いました。

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