吉田です。2019年3月、北高野球部のみなさんがボランティアに来てくださりましたが、その時、引率をしてくれた野球部監督の榊先生が「海岸林を活かして生物の授業をしてみたい」と言ってくれました。コロナ禍でそれどころではなくなってしまいましたが、今年の3.11には野球部のボランティア活動が復活。そして7月3日に「海岸林」と10日に「居久根(仙台平野の屋敷林)」と、授業が実現しました。8月21日は終日フィールドワーク。どんなコースを辿って案内しようか考え中です。

【授業後の生徒さんのコメント】

海の生態について知れて良かった
海の生態系について関心をもった
海岸林が動植物の生活を守っている
海岸林の存在を初めて知った。
自分達の手で松を広い範囲に植えて住民を守れるのはやりがいがあると思いました。
震災で職を失った人も関係している
海防林の役割
海岸林再生の精神について
ボランティアについて
海岸林が90%以上潮風カットできること
海岸林について効果、仕組み、いつの時代からなど、以前参加した時よりも細かくしれた。
海岸林の塩分カットによって農業が可能になる
海岸林をただ植えたら防風や防塩になるだけでなくきちんと間隔や植え方があることを知って驚きました。
海岸林の役割の大きさ
海岸林についたらほとんど何も知らなかったけど、どれだけ人間にとって重要かが分かった。
多くの人が海岸林再生に関わっていることを初めて知った。クロマツが最強。
海岸林には黒松が良いことがわかった
海に植えてある木が自分たちにとって色々な影響をもたらしていることに驚いた
海岸林は塩分の飛来や海風から人間を守っている。キノコも発生するので生態系に多様性が生まれる。食べられる物もある
クロマツが防災だけでなく、動植物が見られるようになるなど生態系においても重要な役割があることがわかった
私たちが知らない間に海岸林を支えている人がいるとわかり、ボランティアに参加してみたいなとおもいました。
震災からどんな風に復興してきたのか海岸林の重要性がよくわかった
防風林で津波を防ぎものだと勝手に思い込んでいましたが、そんなことはなく海からの潮や風を防いでいると知り、今何気なく過ごせているのは防風林が一枚噛んでいると思うと考え深いとおもいました。
森林伐採で動物が減る
海にキツネが出ると初めて知りました。見てみたい!
海岸林のおかげで被害が抑えられてる
200メートルで塩分を90%カットして農業が可能になる。
単に海岸に木を植えるのではなく、どの木をどのように植えるのかなど工夫が凝らされていることに驚いた

 

 名取の復旧に関わって13年目になりますが、10代・20代前半の高校生や大学生の参加が少ないことへの対策は2015年後半あたりから、数々手を打ってきました。河北新報の記者さんが北高の金澤校長との仲立ちをしてくださり、毎年、植樹祭への参加の他、ボランティア説明会、全校生徒に講演する機会をいただきました。2018年・2019年ごろいつも北高生のだれかがボランティア参加してくれていましたが、コロナ禍で高校生の姿はなくなりました。

 ですが、明日7月21日、久々のボランティア説明会の機会をいただきました。復活への一歩になるといいなあと思っています。

 ちなみに、今年の11月10日には県南の県立高校の「生物」担当の先生たちの視察会も計画されています。

 

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