広報室倉本です。
昨年に続き、6月3日~5日、パプアニューギニアとスリランカから「子供の森」計画の子供親善大使(各国それぞれ子ども2名、通訳・引率大人2名の計8名)が宮城県を訪問しました。
特に3日には、メイプル館にて震災当時の名取市の様子を映像で学んだ後、海岸林再生プロジェクトの苗場や現場を視察。
苗場では、苗が再生の会によってどのように育てられ、生長していくかについて説明を受け、子どもたちは苗に触れたり、コンテナを持ち上げてみたりなどしながら説明に耳を傾けていました。
その後現場では、メイプル館で見た震災時の映像を思い出しつつ、大きく生長したマツが、防風、防潮、防砂、また防災など面などにおいて、どのような役割を果たすかなどについて学びました。
通訳・引率で訪れたパプアニューギニアのオイスカスタッフ、パトリックさん、ディーさんから、海岸防災林の考え方やマングローブとの違い、なぜクロマツか?という点などについても質問が出る中、子どもたちの関心が高かったのは、やはり植栽地上空を飛び交う飛行機。
IBEXさん(5日に訪問させていただきました)の飛行機を見つけて、大きく手を振りつつ意識はすっかり空へ。嬉しそうに仙台空港へ降りていく飛行機を見送っていました。
そして、締めはやっぱり海。離岸流が発生するため、震災以前から遊泳が禁止されていたという説明を聞き、スリランカの引率で来日したオイスカランカの事務局長コーンさんからは「確かに波がちょっと荒いですね」という感想も聞かれる中、子どもたちやその他大人たちも大はしゃぎ。走り回ったり、海辺に友達の名前を書いたり、ウミガメの骨を見つけてはしげしげと眺めたりしていました。
子どもたちにとってこれらの体験は楽しいものだったかと思いますが、環境や防災への取り組みという視点から、震災時の映像、マツの特徴、植栽地、海の様子など一つひとつの学びを繋げて考えられるようになった時、どんな感想を持つのだろうととても楽しみです。特に今回の最年少は6歳(スリランカのサユミさん)とすぐに理解するのは難しいところもあるかと思いますが、帰国して、家族や友達に体験を話す中で、彼・彼女たちの中で何か発見が持てるのではないかと思います。