広報室の林です。
今日は、見た目はごついけど、とってもかわいい山の男のお話です。
18日のボランティアの日、たくさんの参加者の技術指導に
あたってくれたのは森林組合の若き職人たち。
私のチームにいたのはKさん(右)。
普段は別の現場に行くことが多く、「海岸林再生プロジェクト」の
現場での植栽は今年一回来ただけだと言っていました。
内陸防風林での草刈りをしている時に、何本か続けて枯れているマツがあったので、引き抜いてKさんに「何が原因だと思いますか?」と質問。
「何ですかねぇ」といわれたので、「深植えじゃないかと思うんですが・・・・・・」と私なりの考えを説明してみました。
根の形からコンテナ苗と思われる。通常はコンテナの土から2センチぐらいの深さのところまで土をかぶせることになっているのに、写真では鎌で指した位置まで土があり、鎌の下に伸びているのは根のように見えて実は枝なのではないかと推測しました。
するとKさん「あ、ここ、本当なら力枝になって伸びる枝ですよね。そうか、深く植えるとこうなっちゃうんですね。勉強になりました」と。
私の推測が正しいかどうかは分かりませんが、観察して学ぼうとする素直な気持ちが伝わってきました。
どうして森林組合で働こうと思ったのか聞いてみました。
Kさん「昔の人たちがせっかく育ててきた森を守らなきゃって」
林 「おじいさんとかが森を持ってたの?」
Kさん「そういうことじゃないんですけど・・・・・・。治山治水とか考えると大事だと思って」
林 「身近にそういうのを教えてくれる人がいたの? だって多くの若い人は治山治水とか考えて“自分が森を守らなきゃ”って思ってないでしょ」
Kさん「自分はもともと興味があったんです」
林業や農業(に限らないのだとは思いますが)の後継者不足はいろいろなところで耳にしますが、ふるさとが抱える問題、日本が抱える問題を知り、「よし自分が!」という気概を持ってその解決に向かって進んでいく若者がいることを嬉しく思います。特にこのプロジェクトを支えてくれている森林組合の職人さんたちは若い人が多い!
こんなことをいったら怒られるかもしれませんが、みんな一生懸命で、本当に気持ちのいい、かわいいお兄ちゃんたちなのです(完全におばさん目線ですみません・・・・・・)。
彼らがプロジェクトの大事な部分を担ってくれていること、心強く感じます。
いつもありがとうございます!