2015年春の天候を総括
2015年6月13日( カテゴリー: 現場レポート )
仙台管区気象台HP「新着情報」の報道発表を参考に、
後々の記録として今春の天候を総括したい。
http://www.jma-net.go.jp/sendai/index.html
参考まで申し上げると、仙台管区気象台、あるいは名取市役所あたりと
植栽現場の気象は随分違う。一言で言えば、こちらは一段と寒く感じる。
今年は3月上旬あたりから、体感で気温の高さを口にする人が多く、
植栽・播種を前倒しして進めようというムードになった。
彼岸明け3月25日あたりから播種準備(根切り仮植・土詰め)を本格化。
例年と違い、3月中旬以降、風向きが変わり、蔵王おろし(西風)が止み
南東風が主風になり、そのまま5月を過ぎた。
蔵王おろしの記憶がない春だった。
4月1日付け報道発表「2015年3月の東北地方の天候」によれば
・仙台の月平均気温は6.8℃。平年比+1.9℃
・仙台の月間日照時間は210時間。平均比119%
・仙台の月間降水量は1927年からの観測史上最多の184.5㎜。平年比271%
*いずれも仙台の過去30年のトップ3、東北随一の値を計測。
*気象台による「2015年4月の東北地方の天候」の発表はなかった。
多雨傾向は植栽を開始する4月中旬で一変し、極端な乾燥に傾いた。
気象台の雨量計では計測されたかもしれないが、植栽現場や育苗場には雨の形跡がないこともあった。(夜中に降るも降雨時間も短く浸透せず?)
実感としては、5月19日を境に、それ以前は23日降雨なし、それ以後は16日降雨なし。6月6日に久々の雨となった。
6月1日付け「2015年5月の東北地方の天候」
・仙台の月平均気温は18℃。平年比+3℃。
・仙台の月間日照時間は1927年の観測史上最長の273時間。平年比148%。
・仙台の月間降水量はわずか45㎜。平年比41%!!
*いずれも仙台の過去30年のトップ3、東北随一の値を計測。
去年は「そろそろ降ってほしい」と思い始めると雨。
今年は、植栽を始めた途端、まったく雨が降らず。
現場に行くたび、クロマツの穂が立っているのを見て安心し、穴を掘って湿っているのを確認して安心。しかし長く感じた日々だった。
降雨のなさは、野菜の露地栽培をする人にとっても厳しい春だったはず。
50,000本への施肥は間もなく終わる。雨によって根まで浸透してほしい。