5月23日の植樹祭参加者500人、いろいろな思いを持った宮城県民が
参加くださいましたが、一人紹介したい方がいます。
名取の盛土の多くや、防風垣、排水溝、私の目で見て最も過酷な防風柵の「杭打ち」の全てを担ってきた三和建設㈱の現場事務所長の吉田さんです。
「俺も参加していいかな?やっぱり植えて勉強しないとね」。うれしいお申込みでした。
現場で毎日会うのですが、植樹祭が終わって、改めてお話を伺いました。
昨年植栽初日、いきなり「つるはし」を使わないと植栽の穴が掘れないこともありました。
岩がたくさん出てくる場所もありました。初日は一人150本しか植えられませんでした。
それが今年は、1日で550本植える人が出てくるようになりました。
これは林野庁仙台森林管理署など当局と、現場を受注した建設会社の工夫や品質向上の表れ。
盛土も進化していると思います。ちなみに盛土を運んでくるダンプの運転手のマナーの良さに、だいぶ昔に気づきました。我々市民のほうが悪いかもしれません。
「30本以上植えたよ。楽しかったし、オイスカさんたちの気持ちがわかったよ。勉強になりました。でも、去年より植えやすくなったでしょ。
単に盛土を作るのではなく、どこから見られても恥ずかしくない盛土を作りたいんだ。今は石混じりは盛土の下部に入れるようにダンプに指示しているよ。土の質にも苦労している。粘土混じりで透水性が悪く、固相率も高い土になってしまう。今も板材・ボルトも不足している。今も一番苦労しているのは排水溝。これからも気付いたことがあったら何でも言ってね。」
盛土を作って下さる方たちと我々が、同じ目標を持つことはとても大事だと改めて思いました。
そういう意味で、私たちの植樹祭にご参加いただいたことは大きな意味がありました。