5月のボランティアレポート その7 もだら
いつもの通り、作業が終わるとボランティアの皆さん、特にリピーターの方々が
積極的に道具の片付けに協力してくださいます。
初参加の方もそれにつられて「私も手伝います」と。
でも今日注目してもらいたいのは右の写真のたわし。
道具を片付けるのにたわしが必要だという吉田の話を聞いて
「名取市海岸林再生の会」の方がわらで作ってくれたのです!
地元ではこれを「もだら」というのだそう。
ボランティアさんの中にも地元の方がいらっしゃいますので「これ、もだらって言いますか?」ときくと
「いや、これはたわしだよ」と、どなたも「もだら」だとは言ってくれませんでした。
ものすごく限定的に使われている言葉なのだろうか・・・・・・。
あ、そういえば事務所に名取の方言の冊子(名取市観光協会発行)があるから見てみよう。
あった!!
「わらで作ったたわし」と書いてある。
・・・・・・でもその横にある“もっきり”も気になってしまった。“もっきり”=コップ酒
名取の方言、奥が深い。
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5月のボランティアレポートはこれでおしまい。お付き合いいただきありがとうございました。
来週は明日開催される植樹祭をレポートします!
山形県新規採用職員研修「実地研修」 参加者の声
山形県新規採用職員研修「実地研修」に参加してくださった40名の方々から
いくつか感想をいただきましたのでご紹介します。
(以下ほぼ原文のまま掲載)
◇名取市のクロマツが防風林として成長するまでの期間、工程を知ることで、
被災地が復興するには長い年月がかかるということを思い知った。
そのような現場に足を運び、様々な方の話を聞くことは、
行政がこれからどのような姿勢でなければならないのか、
自分はどう行動していくのかということを改めて考えるきっかけとなった。
◇実際に行っている作業は大変地味でかつ途方もない年月を要するものであったが、数多くのボランティアと共に作業を行っている事を聞き、その情熱には感動した。また、公務員はそこで生活する人々を陰から支える事が大切であり、その距離感や接し方で物事を円滑に進められるかどうかに影響を及ぼす可能性があると感じた。
◇まだまだ海岸林の再生の道のりは長く何十年もかかるだろうということであったが、
その活動に私たちが少しでも役に立てたのかと思うと嬉しく思う。
◇行政、市民、名取市海岸林再生の会、公益財団法人オイスカの四者が進める
海岸林再生プロジェクトの取り組みに賛同する市民が活動を続けており、
オイスカの担当者の方の「活動する上で市民がやらされているという感覚ではいけない。
自分たちでやるんだという意識を持ってもらうことが大切。」という話が心に残った。
◇オイスカさんの活動実績の中で、自分達の技術に自信と誇りを持ち、
それを惜しげもなく地域の人々のために尽くしている点では、
全体の奉仕者である私たちに通じるものがあり、見習っていくべき姿勢であると感じた。
それだけでなく、被災者の方々の立ち直る姿勢や、その後の復興にも重きを置き、
公務員では立ち入れない領域から地域を考えている点では、
こちらが劣等感を感じてしまうほどの活力だった。
◇とにかく現場の皆さんからは真剣に復活させたいという思いが感じられた。
また、ただ植樹をすればいいのではなく、計画に基づいた戦略的な活動であることがわかった。
みなさん、ありがとうございました。