はじめまして。国際協力ボランティアの中川です。
私は、オイスカスタッフブログには何度か登場しているのですが、海岸林再生プロジェクト活動ブログには初めての投稿になります。今年の8月から倉本さんに代わり海岸林再生プロジェクトについて学んでいます。これから、何度か名取市の現場にも行かせていただく予定ですので、よろしくお願いします。
さて、私は8月20日月曜日に、清藤先生と吉田さんと千葉県北部の海岸林の視察に行ってきました!名取市の現場には、6月にタイとフィリピンの子供たちと一緒に行ったことはあったのですが、他の現場に行ったのは初めてでした。千葉県は、宮城県名取市と比較的地理的条件も似ており、クロマツの海岸林の取り組みが進んでいるのです。そこで千葉県北部事務所、千葉県総合研究センターの方々にご協力して頂き、海岸林の視察を通して、間伐のことを中心に情報交換を行いました。
海岸林、林業に関して初心者な私は、1週間の予習をして臨みました!しかし、話の内容は難しかった。。。でも、カメラ係としてたくさん写真を撮ったので、ぜひご覧ください笑!!
千葉県は、名取市の海岸林と似ているところも異なるところもあり、大きく広がる海岸林には驚きました。平成19年に植林されたものは4.5mほどにまで生長していて迫力があり、またマツだけではなく色々な植物も一緒に植えてあったのが印象的でした。また、お話の中で、「海岸防災林は県や場所によって全く異なるやり方を行っていて、海岸防災林は人々に重要視されておらず、理解してもらうのが難しい」という言葉が心に残りました。私は、海なし県の埼玉出身ということもあるかもしれませんが、オイスカに関わる前まで海岸林という言葉さえ聞いたこともありませんでした。
海岸林ってなに?何のためにやっているの?と思いながら、今さら聞けないよ~と思っているみなさん!また、海岸林についてなんとなく知っているよ~というみなさん!ぜひ、私ともう1度一緒に勉強していきませんか?
最後に千葉県北部事務所、千葉県総合研究センターの方々、ご協力ありがとうございました。オイスカにとっても、私にとっても、貴重な機会になりました。
読者のみなさん!新参者の私ですが、これからよろしくお願いします。名取市の現場で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!まだ暑い日は続いていますので、体調にはお気を付けくださいね♪
広報室の林です。お休みの日ですから、
プロジェクトとはちょっと外れた話題をお許しください。
4日のボランティアの日、夜から海外出張が入っていたため、
午後の作業は失礼しました。いつもは現場に向かう途中で昼食を買うのですが、
その日は、新幹線の中でお昼ご飯を食べようと思い、準備していませんでした。
すると、ある団体さんの参加予定者に欠席が出ており、
注文していたお弁当にあまりが出ている様子。
ありがたいことに、譲っていただけることに!
(Aさん、ありがとうございました! 朝買わなくてよかった~!!)
皆さんが午後の作業を開始している頃、私は新幹線に乗車。
いつもおいしそうなお弁当だなぁと見ていた
「東北まるごと弁当」
乗客はまばら。
発車前に撮影しておこう。
箱から出すとこんな6角形が。
蓋を開けると
「元気です東北!」
おかしいかもしれませんがちょっとじ~んときてしまった。
毎年全国でさまざまな災害が起こり、7年も前の震災のことを
忘れてしまっている人も多いかもしれませんが、
震災直後は「頑張れ!東北」とみんながエールを送っていました。
そのエールと支援に応える心づくしのお弁当なんだなぁと思ったのです。
海の幸、山の幸、季節のもの……。
東北6県のおいしいものがぎっしり詰まっていました。
そろそろ出発の時間。
暑い中、ひたすらツルマメの抜き取りをしてくださっている
ボランティアの皆さん、すみません!
ビール、お先にいただいちゃいますね……。
栄養たっぷり。つまみにもぴったり。
ビールで英気を養い、昼寝もして
夜からの出張に向けてしっかり充電できました!
じっくりゆっくり楽しめる「東北まるごと弁当」。
皆さんもぜひ!
広報室の林です。
暑い日が続いています。
国内からも海外からもゲリラ豪雨や災害規模の大雨、
それによる被害の状況などが伝えられている中、
今年の現場は雨が少なく、ブログでも少雨がたびたび話題になっています。
清藤先生ブログ→「クロマツは雨無しに耐えられるか?」
吉田ブログ→「少雨と広葉樹のいま」
先日のボランティアの日も雨がないどころか晴天。
太陽の光が降り注ぐ中での作業となりました。
ツルマメも水不足でだいぶ弱っていましたし
クロマツの周りのシロツメクサ、クローバーは
こんなふうに枯れているところも多く見られました。
そんな中でもクロマツは青々と、さわればチクチクかたい
葉をこんなに茂らせて元気に生きていました。
やっぱりクロマツってすごい。
乾燥が好きなんだなぁ。
昨年の多雨はつらかっただろうなぁ。
でも、ツルマメの抜き取りは、
ちょっと土が湿っていた方がやりやすいんですけどね。
探しもの……ゲットしたのは???
広報室の林です。
ちょっと古い話題で恐縮ですが、4日のボランティアの日の報告です。
(この日は午前中で失礼して帰京。夜行便でフィリピンに出張してきました。
500haの植林プロジェクトを訪問。そちらの報告もまたいつか……)
いつものツルマメ抜き取り作業なのですが、
ちょっとおもしろいことがありました。
この男性、ツルマメ探しというよりはあるものをゲットしようと一所懸命。
「あった~! ドラゴンボール!」
「ん?? ドラゴンボール!??」
男性がゲットしたドラゴンボールはこれ。
ツルマメの根についている根粒菌。
左の黒いのが私の人差し指ですから、
小さなボールだというのが分かるかと思います。
いつもツルマメは、「根っこまでしっかり引き抜くように」と
指導されますが、しばらく雨が降ってなかったこの日は
土が乾燥してかたくなっており、根から引き抜くのは難しいと判断。
鎌を使って、土の中に入れ、できるだけ深いところで根を切るようにして
作業をしていたのですが、この男性は根粒菌を付けたまま根を引き抜くことに
一所懸命になり、“ドラゴンボール”と名付け、喜びを見出してくださっていたのです!
ドラゴンボールをゲットするたびに嬉しそうな声が上がるので、
周囲で作業をしている私たちも楽しい気分に。
とってもとってもなくならないツルマメを前に、
暑くてめげそうになる中、作業を楽しくする天才の存在は貴重!
これから「ツルマメ抜き取り作業」は「ドラゴンボール探し」と呼びましょうか。
ちょっと楽しい気分になれるかも。
植栽開始から5年。
さすがに生き物の種類が増えています。
人ひとりいない日に、現場を点検に行くと親ギツネが。痩せてません。立派な体。
いつもこちらより早く気付いているので、逃げる一瞬をとらえるのがやっと。
よく見る場所は、いまのところ名取市海岸林北側。
最初に見たのは2016年だったと思います。
ボランティアによるツルマメ抜き取りは、プロよりも先に足を踏み入れる現場も多く、
発見に次ぐ発見の繰り返しです。8月4日はわが社の女子が、とうとうキツネの巣穴を見つけました。
去年からキツネがネズミの巣穴をほじくった跡をよく見ていた場所。
先月は親子4匹を見つけて、撮影に成功しました。
「家族」ともなると、クロマツとクロマツの間に「けものみち」ができる。
巣穴は掘りやすい場所を選ぶんですね。
子どもが掘る練習でもしたのか?穴はまとまって10ヵ所に。おっきな穴です。
みんな奥でつながっているそうです。


浅野さんの「いろいろな骨」レポートがありましたが、
猛禽類の食べ残しも餌になりますし、自分でも捕るし、
キツネも繁殖できるほど食べ物も豊富なのでしょう。
再生の会の方から聞いたのですが、現場から2㎞先ではハクビシンが急増らしいです。
いつかクロマツの間で出くわしたりして・・・嬉しくはないです。
写真展開催中!@四国研修センター
海岸林担当の鈴木です。
6月1日から30日まで名取駅の市民ギャラリーにて展示していた写真
苦労して制作したので、1回だけの使用ではもったいないなぁと思っていたところ、
プロジェクトを熱心に支援してくれているオイスカ四国支部から、
写真を使用したいとの申し出がありました。
掲示をしてくださることはもちろん、再利用してくださることもありがたい!!
写真展で掲示した写真は、現在、香川県のオイスカ四国研修センター内にこのように掲示してあります。
廊下の壁をいっぱいに使っての掲示、廊下を通るとちょっと迫力を感じるかもしれません。
紙が大きすぎて電気のスイッチが隠れてしまうようで、はしっこがぴろ~んとなってしまってます(^^;)
とはいえ、写真展を見るために研修センターにふらっと立ち寄るのも気が引ける・・・それはそうですね
現在、四国研修センターで「オイスカの夕べ」というイベントが企画されています。
どなたでもウェルカムのイベントです。
研修センターにちょっと興味があるけれど、行くきっかけがないという方
何となく楽しそう~♪と思った方
もちろん、海岸林の写真展を見たいという方
どなたでもどうぞ!!
申し込み締め切りが8/15(水)となっていますので、お早めにお申し込みください!
個人的には・・・
シフォンケーキばかりに目がいってしまいます(^^)/
四国センターのシフォンケーキはとびっきり美味しいですよ(^^♪
8月3日、国・県・市・再生の会・オイスカによる座談会を行いました。
発案から1か月半で実現。財団会員向けの月刊「OISCA」11月号の特集記事で紹介されます。
私にしてみれば、過去2回に続く第3回情報交換会。
議題は、現場の進捗確認・現状報告、近々の工事設計に関することから、将来のことまで。
これまで同様「名取で先陣を切れば県全体に益する」と考えています。
当日の発言内容で、いまお伝えできることは
・2020年には元々の海岸林、県内工事予定の750haすべて植栽完了できる見通しが立った。
(宮城県苗組など多くの方の努力があった)
・こんなに雨水が海岸林に悪さをするとは、誰も考えが及ばなかった。
・植栽完了後、国有林以外、つまり大半は、宮城県、各市町村など所有者が
管理を受け持たねばならない。
・植えることは華々しい。植えたら終わりと思っている人が多すぎる。
むしろこれからが始まり。
・震災後、地域差、温度差が広がった。残念ながら海岸林再生の雰囲気はない。
被災自治体として海岸林には直接かかわることは難しかった。
どういう仕組みで取り組めばいいか、いまは全くわからない。
地元にどういう役割が出来るか、50年、100年単位で考えて探したい。
率直な話が出来る関係でなければならないと思います。
詳しくは11月号で。大きくページを割きます。
JR名取駅写真展の効果
8月4日のボランティアの日、「名取駅の写真展を見て・・・」と
名取市内の男子大学生2名と、2つの高校から5名の女子高生が参加してくれました。
仙台トヨペットの新入社員4名も含めると、74名の参加者中、10代シェア率15%。
「地元の活動の何かで役に立ちたかった」と女子高生。
そういう若い人は潜在的に確実にいるという感覚があります。
学校教育の影響もあると思いますし、自分で申し込んでくるという事がすごい。
この世代は、大人になったら何かが違うでしょうね。
JR名取駅の写真展は、これまで7回、去年は年3回開催してきました。
いつも設置を手伝ってくださるオイスカ会員の大槻さんは
「じわじわっと若い人が増えててる。写真展効果あるね」
同感です。帰京後、写真を準備した本部職員に真っ先に報告しました。
「名取の海に来たことある?」
「港まではありますが、砂浜には来てないです」
「作業が終わったら、いつも必ず行く時間があるから頑張ってね」
社会人ボランティアの方たちは、作業時間外もあれこれと声掛け。
目下、宮城県は「みやぎ森と緑の県民条例基本計画」という将来ビジョンを策定し、
11月にシンポジウムを開催予定。オイスカは事例発表とパネラーのご依頼を受けていますが、
次世代への啓発普及に関しても織り込むことになっております。
とにかく、コツコツと実績を積んでいきたいと思います。
cf. 8月末のボランティアの申し込みが昨年同様「大低調」。
もっと集まるとイイのですが・・・
最新版「KAIGANRIN REPORT」みどころ
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
ご支援してくださっている全国のみなさんに、プロジェクトの報告のために年2回、
8月と3月にダイレクトメールを送らせていただいています。
最新の報告を8月8日に投函していますので、すでにお手元に届いているかたもいらっしゃるかと思います。
今回の目玉はこのマンガ↓(クリックすると拡大します)
ボランティアに参加してくださったことがある方は、特に、よーーーく絵を眺めてみてください。
あっこれ!もしかしたらボランティアの時に見かけるあの人?
こっちはあの人かな?
あれ?このビブス、どこかで見たことあるなぁ
これ、吉田さん?こっちは浅野さん?ということはこれは林さん?
ここに指導者の佐々木さんがいる?
などなど、よーーーく見ると発見があって面白いです。
このマンガを描いてくださったのは、プロジェクトのパンフレットのイラストなどを手掛けてくださっているico.(いこ)さんです。
(ico.さんに関するブログはコチラ)
こんなにコマ数の多いマンガを描くのは実は初めてだったんです。
と描き終えてからおっしゃったのですが、初めてとは思えない程の予想以上の出来上がり。
シンプルな線で描いているのに、誰を描いてくださっているのかすぐにわかります。
やっぱりプロは違うなぁ
このマンガのモデルになっているのは、ベテランボランティアの森さんです。
モデルになることを快諾してくださり、コメントを寄せてくださいました。
『海岸林再生の活動を通して、縁もゆかりもない大勢の人たちが繋がりを持っていることは素晴らしいと思っています。
同じ活動を通して繋がった人たちの証が、黒松の海岸林として立派に育っていくことを強く望みます。
そして、一度でもこの活動に参加していただいた方達がいつかまたこの地を訪れて、訪れた人のその時、その後に良い気持ちを持っていただけることを望みます。ボランティアに参加してくださった方は、すでにこの地の住民であって、この地が故郷になっていっていると私は思います。』
クロマツ林は、縁もゆかりもない人たちがつながることができる場所です。
ぜひ現場にいらしてくださいね!
お待ちしています
【観察日記】イタタタタッ!
海岸林担当の鈴木です。
去年の猛暑はお盆前には落ち着いた記憶があるのですが、今年の酷暑はまだまだ続きそうです。
これも自然災害なのではと思うほどです。
今日はクロマツの災難のお話です。
何と!クロマツにツルが巻き付いてしまい、かなり引っ張られてしまってます。
発見した時、すぐに救出!と思ったのですが、待て待て!写真を撮ってブログで報告しなければと思い直して写真に収めました。芽を出して間もなく、7㎝ほどの背丈のマツに巻き付くとは!
ひょうたんのツルです。
オイスカの職員の誰かがこの場所にひょうたんを植えたようで、公共の場所のため、引っこ抜いてしまうわけにもいかず・・・
ツルがクロマツの方に伸びてこないようにしてはいたのですが、土日明けに様子を見に来たらこの通りのあり様
きっと苦しかっただろうに・・・
助けて~と言い続けていただろうに・・・
早く気づいてあげられなくてごめんねと独り言を言いながらツルを取り除きました。
ツルを取り除いた6日後、1本はみるみるうちに弱っていき、2週間後には完全に枯れてしまいました。


名取の現場では、ボランティアのみなさんに目を皿のようにしてツルマメ草を探し、除草をしていただいています。
現場に植えてあるクロマツは、種を播いてから2年以上経った苗なので幹が太くなってはいますが、ツル性の植物は、巻き付く力が強そうですので、きっと巻き付かれたらかなり苦しいだろうなぁと現場のクロマツたちに思いを馳せました。
改めて、現場でクロマツにとって大事な仕事をしてくださっているボランティアさんに感謝感謝です。
しかし、このひょうたん、誰が植えたのだろう?
ネットやフェンスなどに伝わられて、実をぶら下げられるように栽培するのではないんでしょうかね??
クロマツの敵ながら、実はこのひょうたんがどのように実をつけて、大きくなるのかが秘かに楽しみです。
時々、どこに実があるのかな~と葉っぱをめくって探してます。