松葉の思い出

2019年2月23日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

ちょっとお休みネタを。

先日こんな素敵な和菓子をいただきました。
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松葉の押しの型がついていて、上には本物の松葉も。
「松葉は生葉を使用しております。召しあがれませんので、ご注意ください」
との注意書きがついていました。

松葉はよく日本料理のあしらいにも使われます。
そこで思い出したのは、Yの松葉紛失事件……。

お茶仲間が、とあるお祝いのお茶事(懐石料理を準備しての食事の会)を計画しており
私が裏でお手伝いをすることに。友人は「八寸に松葉で刺したぎんなんを用意したいけど
松葉が手に入らない」と。私も近所を歩いてみましたが、なかなか手に入りません。
近くの神社にあるマツの木はとっても背が高くて、青い松葉ははるか高い位置に見えるだけ。

そこで、名取の現場に出張中のYに「育苗場の周りのマツの葉を少し取ってきてくれないか?」と
相談したところ「お安い御用」と快諾。「ちゃんと取って封筒に入れた」との報告もありました。

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今はもう切ってしまいましたが、第一育苗場の防風柵の内側に植えてあったマツ(右)。森林組合のお兄さんたちの後ろ(左)に見える小さな苗が海岸に植えるために育てているマツ

……が、帰京して松葉が入った封筒を受け取ろうとすると、なんとその封筒を入れたリュックサックを
タクシーのトランクに入れ、降車の時に忘れてきたというのです。私は明日松葉を使うのに……。
結局タクシー会社と連絡がつき、リュックが戻ってきたのは3日後。
彼女に謝罪の電話を入れると「松葉風の楊枝を準備してあるから大丈夫!」と。

ただ、お茶事に向かう途中、お寺さんのお庭に背が低く手入れをされた松の木が目に入りました。
お願いしてすこし松葉を分けてもらおうと山門を入り、人を探すも見当たらず。
「ごめんなさい」と頭を下げて数本の松葉をブチっといただきました。

そうして用意した八寸がこちら。
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無事お料理はできたものの、勝手に松葉をいただいてきたことがずっと心に引っかかり、
5年が過ぎた今も、こうした松葉のあしらいを見ると、後ろめたい気持ちが思い出されます。

それなのに、それなのに……。
にっくきYは、自分がタクシーに荷物を忘れ、その中に私から頼まれた
松葉が入っていたこともす~~~~~~~っかり忘れていました。
タクシーをはじめとする乗り物での忘れ物は、Yにとっては日常茶飯事。
いちいち覚えていないのも仕方がないのかもしれません……。

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