安達太良山 ~私のルーチン~
2016年10月23日( カテゴリー: 担当者の振り返り )
東北新幹線の郡山~福島駅間に、日本100名山「安達太良山」が小さく見えます。
まれに利用する東北道からは、さらに雄大に見ることができます。
キレイに見えるとイイことがあるような気がします。
私にとっては、思い出の山なのです。
2012年4月28日に、育苗場でのクロマツ発芽第一報を聞いたのが、ここの山頂付近だったから。
3月30日に初播種。4月26日に育苗場お披露目式で150人の方に発芽をお見せするはずが
ただの1本も出ず…「遅くとも3週間で出る」と考えていたので、アテが外れました。
来場者にはぜんぶ笑って一言で済ませました。誰も問題にする人はいませんでしたが。
「発芽がしなかったら、佐々木・清藤・吉田は市中引き回し、磔」と
自分たちで言っていたころです。
4月28日、発芽を自分で見るのを諦め、帰京前に安達太良山に行きました。
まだ雪が残る冬山をロープウエーで登り、長靴を履いて山頂まで登山しました。
山登りでこのぐらい感動したことはないほど、素晴らしい山でした。
そこで秋山君から発芽第1報を聞き、大喜びした次の瞬間、水路のような溝に
太腿まで落ちました。
出張165往復。安達太良山を見ると、あの日のことを必ず思い出します。
気が付いたら、あの日の喜びと、絶対に初心を忘れないという、
私なりのルーチンになっていました。
今度見るのは11月2日。大阪マラソンのあと。
腰痛に見舞われ、以来一度も走れていません。完走の見通しはまったくありませんが、
安達太良山を見て、改めて全力で頑張ろうと決意しながら帰京しました。
ケガした瞬間に覚悟しましたが、いまは完全に腹をくくっています。