振り返りブログ6  なぜ名取?

毎日、論文・資料読破に明け暮れる日々が続いた。
どこをターゲットにすべきかも考え始め、渡辺代表理事とは重要インフラ付近か、
地元からのニーズ把握が確かな所と考え、東松山の航空自衛隊付近か、
仙台空港付近をイメージを持ち始めた。
それは突然の訪問客だった。
震災から約一ヵ月。
4月12日、千葉在住で名取市出身の方が訪ねてくるというのだ。
聞けば渡辺代表理事の友達との事。オイスカとの関わりはそれ以上何もない。
「名取市に対して何でも良いから何か協力を」
「このままでは、その方の同級生はじめコミュニティーがバラバラになってしまう」
という危機迫る話だった。
聞きながら、文字通り、鳥肌が立っていた。
何故ならその方の実家が仙台空港の目の前、海岸林のすぐ横だというのだ。
同級生は農家の方が多いと。
我々は海岸林再生の長期復興支援を考えていると伝え、
GW後、少し落ち着いた頃に現地に入る際、地元の方との繋ぎを依頼した。
別れた後、上司と『これはご縁かも知れないですね』と内心の興奮を表に出した。
本当に明らかにそれがきっかけとなり、
5月24日、名取市立第2中学校避難所で約2時間、
地元の方と初めての話し合いをし、今も育苗を共にする方達と出会ったのだ。
今をもっても、縁と運を思わざるを得ない。
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