名取市海岸林史の調査
「海岸林の将来ビジョン形成調査」と並行して、
名取市海岸林史、宮城南部海岸林史も改めて勉強しなくてはと思っています。
歴史を知っておくと、いざというときにと言うよりもむしろ、
無意識のうちに役に立っている気がします。
仕事をする以上、知っているのと知らないのとでは、全く違うと思います。
これまで度々ご紹介してきましたが、県などの膨大な資料などと格闘し、
宮城南部の海岸林史を研究している東北学院大学の菊池慶子教授とともに
この冬、「昭和20年前後」の名取市海岸林造林に加わった人を訪ねて、
聞き取り調査をする予定です。
先生はボランティアの日などにも足繁く通ってくださります。
2011年5月24日、震災後、陸上を初実踏し、仙台森林管理署、宮城県庁、
宮城中央森林組合、宮城県種苗組合と会議した際、
業務のイメージや、名取市海岸林再生の会のイメージを私がプレゼンしたら、
当時仙台署署長の嶋崎さんが「昔の愛林組合だね」と言ってくれました。
やっぱりここにもあったんだ。イメージの共有が出来て、自信が持てました。
その日、初めて名取市入りした際、初めて会った鈴木英二会長から
2冊の小冊子を渡されました。
「ふるさと下増田物語」、「ふるさと北釜物語」
まだここには昔の海岸林造成の苦労が分かる人がいて、
歴史は大事にされていると安心し、初面会にその本を持参する
鈴木会長に強い親近感が沸きました。
その日、たくさんビールを飲んで初面会→初決起集会となりました。
先日、仙台署の海岸林復旧室に問合せしたところ、即その日に
治山工事の最先端を担う皆さんたちが自主的にまとめたらしい年表等をいただきました。
歴史を大事にしている気持ちは同じだと思いました。
将来を考える際、歴史を再認識することは、
プロジェクトを担うオイスカの義務です。
調べた結果は、様々な場面でOutputし、多くの方と共有したいと思います。