吉田です。6年ぶり3回目の福岡。3月7日~13日、オイスカ国内研修センターの農業研修担当者の研修会があり、前乗りの後帰りで、毎日存分に圃場に出させてもらいました。

 前2回は福岡市西区姪浜の「生の松原」から西に点々と続く海岸林を、佐賀の「虹の松原」まで。今回は、東方面に点々と続く海岸林の一番手前に行って見ようと。移動日の日曜2回、各3時間を使って駆け足で。

 3月7日、福岡空港⇒博多⇒松本清張の「点と線」の舞台の一つ「香椎」駅を経て、無人駅の「奈多」で電車を降りました。掘らない限りここが砂丘ということはわからない「山」が目前に見えます。その坂道を一気に登ります。標高は4,50mはあるのでは??振り返ると、博多湾をはさんですぐ向こうに福岡市街地が見えます。海の中道に向かう国道沿いには、林野庁福岡森林管理署の「山火事注意」の横断幕が。人の手で植えたクロマツ国有林(防風保安林)だということがわかります。獣道のような細道を見つけて、林内を進むと、広葉樹が少なくなり、クロマツばかりになり、すぐ海にたどり着きます。ですがそこは玄界灘の浸食を受け続けている「断崖絶壁」。玄界灘の荒々しさ。博多湾と沿岸にすむ人を守っているのはこの砂丘と国有林だということがわかります。研修センターの若い衆と「資さんうどん」に行く約束があるので、電車に乗り遅れないよう手短に駅に戻りました。と言いながら、戻る道は未舗装の林内作業道を見つけたので、存分に満喫できました。

 3月13日、空路福岡を発つ前にもう一度、今回は「奈多」駅から2駅先の「海の中道」まで車窓から動画に収めました。線路は飛砂の影響を受けています。コンクリート壁で砂を止めていますが、越えて来ています。車内はカップル、家族連れが大半。この電車の中に、ECO-DRR、クロマツを見に来ている人は間違いなくボクだけ。国営「海の中道海浜公園」に入り、自転車道をレンタサイクルで。樹齢も若く、樹高も低いので、自転車に乗っていても360度見渡せる感じです。クロマツ林内の何㎞もの自転車周回道は名取だけではなかった!!国営公園内ですから、国土交通省が所管してクロマツも育てているはずです。自然の脅威と隣り合わせの場所を国や県が敢えて公園化しながら、予算も人材も投じて責任を持って守る手法は全国各地で見られますが、非常に合理的な手法だと思います。こちらは大きな土堤、海浜植物による飛砂防止策、堆砂垣、静砂垣を使いながら現在進行形で、海沿い最前線までクロマツ砂防林を育てています。防潮堤のないこういう場所と名取を比べると、東北が温室育ちにすら感じます。活着率は50%には到底達しない、厳しい世界かもしれません。生きているクロマツが奇跡のように思いました。

雁ノ巣砂丘。中央下や波打ち際に小さく人の姿があるのがわかりますか?クロマツも人が植えた形跡があります。朽ち果てた静砂垣が林内にあります。
写真中央の先に雁ノ巣砂丘があります。サイクリング道の折り返し点より
幹が地面に平行に育ったクロマツの古木。線路の横で撮影。昔、線路の横が海岸林最前列だったころ植えたのかもしれません

 

 

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