本数調整伐の「運び手」

2022年1月20日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田:「この仕事どお?」、S君「飽きますね。はっきり言って、やりたくないです(笑)」

 なにしろ数が数。17,000本の伐採ですから。こう言わなかったら嘘でしょう。最初の数日は、班長は先回りして段取り付け。プロの伐り手2人に運び手2人。これだと非常にキツかったです。

 概して20m前後先に、伐採木を延々集積します。枝を切り落とさず、丸ごと運びますから重いです。バッサバッサと松は伐られますが、運び手はこれぞ林業の重労働。枯れ落ちた松葉でふわふわした林床、排水溝があるアップダウンを、樹高4m前後、体感20kg~30kgに感じるマツを平均20m引きずり、所々の枝葉の薄い場所を使って強引に通り抜けて運ぶ・・・

 吉田:「仕事のキツさ、5段階評価でいくつ?」C君:「3ですね。斜面じゃないし、木も細いから」

 作業道の両側は延々、盛土の高さまでクロマツ伐採木が積まれていきます。あっという間に。いずれ近々、トラックの登場です。伐った木はすべて林外搬出で、大和町の宮城県森林組合連合会に持ち込み、チップ・バーク堆肥などに再利用されます。そのあたりもいずれ現地レポートしたいと思います。

 私は2日体感しただけで、11年ではじめてルートイン名取のコインマッサージ機の世話になりました。「そんなものボクには必要ない」って思ってましたが、風呂のあと、100円/10分×3回。私の場合、とくにふくらはぎのマッサージが抜群に効きました。履物はブカブカとしたスパイクのない長靴ではなく、足にシャキッとフィットしたスパイク付き足袋がいいですね。昔、はじめて履いた時、電動自転車か、飛んで歩いてるように感じました。

伐り手はベテラン
運び手は一本の木を丸ごと引き釣り出す
伐採列は、枝一つなく、林業の現場らしくなく妙にきれいです
運び手の手が回らない時は、伐り手も運ぶ。
通りに出した後は、重機が引き継ぎます

 

2022年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
月別アーカイブ

ページトップへ