謹賀新年 ~今年はこんな年に~
2022年1月1日( カテゴリー: 本部発 )
新年、あけましておめでとうございます。吉田です。
今年も名取の現場でお待ちしておりますし、海岸林はもとより、オイスカの国内外の取り組みを一人でも多くの方から共感を得られるよう努力したいと思います。去年からSNSでの広報も加速しています。
海岸林についての今年の予定は・・・
1.2014年植栽地のうち名取市市有林10.13haの本数調整伐(2022年1月中旬~3月下旬)
今年秋以降も、同規模の伐採を進めます。
2.ボランティア公募 ←募集要項・申し込み
3.マツクイムシ対策、本数調整伐などに関する専門家による講義
3月26日(土)13:30~16:00(予定)、森林立地学会2022年度シンポジウム (仮題)『震災から10年:津波にねばり強い海岸林づくりの「これまで」と「これから」』に、当プロジェクトも発表者の一人としてご指名いただきました。オンライン開催で、聴講者は公募されます。①宮城県名取市の100haにおよぶ津波被災海岸林の再生への挑戦、②生育基盤盛土の硬さが植栽木の根系発達に及ぼす影響、③滞水環境が植栽苗木の根系へもたらす影響、④津波防災のため整備された防潮堤のり面における自然再生の取り組み、④酸性土壌への植林活動とその後の経過、⑤秋田県における海岸林への広葉樹導入にむけた取り組み、⑥西日本における広葉樹海岸林の意義と可能性、⑦防災林として植栽された広葉樹やクロマツの根の発達、⑧土を掘らずに“根張り”を評価(地中レーダーの可能性)などが発表されます。公募が始まりましたらご案内します。一人一人の発表時間は10分程度と短い分、簡潔でしょうから一般の方にもわかりやすいと思っています。大半の話題が名取にも関係しますし、一緒に仕事している人も多いです。私自身もあとの発表の皆さんと関連付けて発表しようと思っています。聴講者募集が始まりましたら、あらためてご紹介します。2021年度モニタリング調査結果の報告も、このシンポジウム前には公開できると思います。
4.SDGs達成への一端を担いたい
昨年10月、オイスカはSDGs達成に向けた一端を担うべく、次期10ヵ年計画を発表しました。海岸林再生プロジェクトもこれまで通り、粛々とやるべきことを実行します。12月16日、フィリピン中南部ネグロス島のオイスカ一大拠点が台風Odetteの直撃を受けました。砂糖プランテーション一色の島が価格暴落により「飢餓の島」と化した歴史があり、その対応として青少年への農業指導、「子供の森」計画推進をはじめとする緑化を40年来進めており、とくに日本の養蚕技術を移転した産業化に重点を置いています。200戸あまりの養蚕農家もズタズタになってしまいました。私たち旧海岸林チームは、オイスカとして初めて取り組む「冬募金」の中心にいますが、ネグロスの復旧に向けた対応も続きます。