野鳥観察のプロの観察

2016年10月17日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

10月のボランティアの日、ブログを読んで「アマツバメ」に気づいた人がいたようです。
なによりMさんは、周りの人に教えてくれていました。そういう事ってなんだか嬉しい。
というか、確かにMさんからアマツバメと正解が出て嬉しかった。
でもやっぱりダメなのは私。「今日は大したことないや」で済ませた。
気持ちの大らかさが欠けてるんだなー
今年は、年ごとに自然が変化していることを楽しみはじめ、話題にする人が増えた気がします。
そういうことをボランティア運営にも活かしてみたいと何度も話題にのぼりました。
「その練習を19日の高島屋労働組合連合会の受け入れでやってみようか」と企みながら
また、宮城に向かっています。

ボランティアは戦力。でも、少しでも広い視野で一日を過ごしてもらえるよう、カイゼンの努力が必要だ

ボランティアは戦力。でも、少しでも広い視野で
一日を過ごしてもらえるよう、カイゼンの努力が必要だ


以下、初めてボランティアを受け入れた2012年から参加し、震災前の名取市の海沿いも詳しく知る
Mさんが、アマツバメなどに関する知識を提供してくれました。
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ツバメ:夏鳥 繁殖は人家中心ですが、南へ帰る頃が近づくとねぐらも兼ねた集結地、
主に葦原に集合し大群になります。(何千か万羽)
そのころになると全国各地でねぐら入りの観察会が催しされています。
県南では仙台市名取市を流れる名取川沿いや亘理町の牛橋が集結地になっているようです。
アマツバメ:夏鳥 雨燕と言われるのは:
雨が降る様な湿気が多い時はアマツバメの食料となる飛んでいる、浮遊している虫類、
クモ類が普段いる上空より地面近くに下がってきます。その時に人の目に触れる機会が
多くなります。そのような背景があり雨燕と言われている様です。
ツバメが低く飛ぶと雨が近いと言われるのと一緒だと思っています。
他の俗称としてその姿形より、鎌燕と言う地域もあるそうです。
ボランティア作業で最近下草刈用の大きい鎌も使っていますが、その容姿にアマツバメが
重なって見えました。
そうするとツバメは草刈でメインに使っている小さい鋸鎌でしょうか。
ツバメはどちらかというと地上近くを飛び回り、主に人家に巣を構えますが、
それに対しアマツバメは、ツバメよりも上空を行動圏にして採食を初め、睡眠や交尾も飛びながら
する事があるそうです。営巣場所も人が近づけないような山岳や海岸の断崖にある穴等です。
私は蔵王のお釜付近を飛び回っているのを目にしますので、付近の崖で営巣していると思っています。
飛ぶ速度はハヤブサが最速と思われていますが、調べたところによると(諸説有りますが)、
最近の情報では、水平時の飛行速度はアマツバメの仲間のハリオアマツバメが時速110kmで、
ハヤブサの同速度100kmより速いそうです。ハヤブサが最速時速300kmといわれるのは
急降下時の速度だそうです。
そんなアマツバメですが、春と秋の渡りの時期に運がいいと飛行時の風切り音や鳴き声が聞けますので、
今回の様に多数身近に見られた時は耳を澄ましてみて下さい。
海岸林再生の作業で暑さ寒さ以外でも季節を感じることが出来るほどになりました。
最近よく言われる言葉ですが、「生物の多様性」が出てきたことを実感しています。
今回10/15の作業でフクロウの仲間の冬鳥のコミミヅクやイタチを目撃しました。
海岸沿いの作業をしている場所は冬鳥の白鳥等の渡りの通り道でもあります。
もしかすると次の時に、鳴きながら南下する家族連れが作業の合間にでも見れるかもと
楽しみにしています。
イタチはこんなところから道を横切った

イタチはこんなところから道を横切った

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