海岸林と地域の将来ビジョン形成調査
2015年11月4日( カテゴリー: Post2020年に向けて~海岸林と地域の将来ビジョン形成調査~, 海岸林あれこれ )
「海岸林の将来ビジョン形成調査」と題して、今年8月から改めてコツコツと
各地の海岸林の「長期維持保全体制」を学ぶ作業をしています。
2016年3月12日のシンポジウム(於:名取市文化会館)で第1次成果報告をし、
関係当局と十分シェア・協議しながら、名取のみならず、被災地3県に資する
政策提言につなげたいと思っています。
振り返ってみると、2011年以降、全国各地で活動報告会を開催した、
その前後を利用して訪問した海岸林の現場は、
●北海道 石狩川河口付近、襟裳岬
●青森 まだ行っていません。
●岩手 大槌海岸
●宮城 全域
●秋田 風の松原、由利本荘市岩城海岸
●山形 庄内砂丘全域
●福島 松川浦、いわき市
●新潟 見附市
●富山 入善町
●福井 気比の松原とその周辺
●京都 天橋立
●茨城 まだ行っていません。
●千葉 九十九里浜全域、館山市平砂浦
●神奈川 湘南海岸全域
●静岡 三保の松原、遠州灘全域、三方原内陸防風林
●愛知 伊良湖
●滋賀 琵琶湖北岸内陸防風林
●香川 津田の松原、白鳥神社海岸林、観音寺松原
●福岡 生の松原、幣の松原など
●佐賀 虹ノ松原
+訪問記録は、HPブログ「海岸林あれこれ」に掲載。
将来、ちゃんと完全無欠の結果を出さないと、
「あの士は旅行ばっかりしている」と言われちゃいますね。
とくに襟裳岬、風の松原、津田の松原などは、目にしたもの耳にしたものが、
私の血となり肉となり、骨の髄まで染み込んでいます。
これまでは、長期体制も視野に入れた予備調査を兼ねていましたが、
やはり焦点は、造林・育林技術中心でした。
震災直後、論文や資料読破に没頭したころのような初心に帰って、
改めて植栽完了後の「長期維持保全体制」を深く考えてみたいと思います。
今年度下半期の大きなテーマです。
11月18日から、太田猛彦 東大名誉教授、清藤城宏 オイスカ緑化技術参事、
佐々木勝義 松島森林総合代表、菅文彦 コーズ・アクション代表と5人で
「佐賀県虹ノ松原」にて地元関係者のご厚意のもと、聞き取り調査を行います。