これまで4年で、54ヵ国、194人の外国人視察・ボランティア受け入れを行いました。
報道(33か国)の他、オイスカ海外農業研修生、在京大使館、国際機関、各国官僚。
台風被害を受けたフィリピンのオイスカ水源涵養林植林プロジェクトの行政当局3名も
視察・作業体験し、昨日今日はオイスカ海外農業研修生13人が、被災農家の農場でも作業をしました。
3月14日から仙台で、5年に1回の国連防災会議が開催されます。
これまで2回の会議は横浜・兵庫。すべて日本での開催です。
2012年10月、東京でIMF・世界銀行の年次総会があり、当プロジェクトも
会議出席者に対し、活動を報告しましたが、その際、防災会議日本開催の情報が入りました。
年次総会では、「世界銀行など国際援助機関は、起きてしまった災害への対応偏重から、
減災・災害予防への対応を重視する」という方針が決まりました。
私は深く納得しました。今回の会議では、減災の数値目標が話し合われるそうです。
私どもは仙台の国際会議場から1時間以内に大きな現場を持っています。
この会議に関連し、現場視察を重視したいと考えてきました。
オイスカは元来「国際協力NGO」ですから、「出来ることはやらねばならない」。
海外からの東北への支援に対する中間報告としても。
ですが、国際会議の参加者は流動的で気まぐれ。直前に何があるかわかりません。
それが世界標準。
おかげさまで「海岸林再生の現場を歩こう」バスツアーは、宮城県民、名取市民で満員御礼。
ですが、外国人はゼロ。いいんだか悪いんだか。
まあいいか。本会議でのプレゼンも、17か国語での海外ラジオ放送もある(3月下旬か?)。
日本人に対しては、公開シンポジウムの発表も二つ、環境省や国土強靭化のアワード受賞式も、県庁での写真展も。
一方で現場は、来る日も来る日も、大量のコンテナへの「土詰め」を行う時期に突入します。
目の色が変わり、ピリピリした雰囲気になります。
しかしそれでも、説明責任や発信する義務があるのがオイスカ。
やはり地域住民がカギであること、何より復興を期して大きな官民協働の輪で
必死に取り組んでいることを伝えようと思います。
「マングローブがクロマツに変わっただけ」。
技術面は全く違いますが、住民第一のプロジェクトの本質は世界共通。
といっても、やはり会議は会議。
我々の本音は、粛々と、現場の成功を期するのみ。