先日ブログで紹介した豊田推進協議会の光岡保之会長より
レポートが届きましたのでご紹介します。(原文はPDFより)
光岡会長は1984年からオイスカの会員で
2000年からは豊田支局(現・豊田推進協議会)の会長を務めています。
2006年12月にはご自身でNPO法人を立ち上げ、
内モンゴルのオイスカ阿垃善を支援し続けています。

                                                                                                                        

海岸林再生プロジェクトに参加して

       今、海岸林にクロマツの植林が…
東日本大震災では多くの尊い命と共にふるさとの原風景であり、
生活のインフラである海岸林が大きな被害を受けました。
今、宮城県名取市を中心に、海岸林にクロマツを植林していく活動が
オイスカと 地元の人達で進められています。
2020年までに100ha、50万本の植林が目標ですが、今年はすでに15ha、
75000本が植えられました。私達も20名で参加してきました。
その参加の中で多くの学びときずきをいただきましたし、
とても楽しい活動でした。

復興には程遠い現実も
しかし現地では、まだ震災の爪痕が生々しく残っていました。
特に新聞やテレビでもよく紹介された閖上地区は居住禁止区域に
なっていて、だれも住めず壊れた家や学校が、
そのまま残っていました。地域のコミュニティーは崩壊したままで、
まだ復興にはほど遠い現実を目の当たりにしました。
震災から3年余、社会全体では目まぐるしい動きに翻弄されて、
徐々に震災の痛みが風化されがちですが、
現地では時間がたてば解決することではありません。

そっと寄りそっていくこと
3年前、私の主宰するNPO法人グリーングラスロッツで陸前高田市へ
ガレキ拾いに行った時のことです被災地の人たちが
「ボランティアがしてほしいのではないが、何回も来てほしい」
「私達を忘れないでほしい」と言われました。
帰りのバスの前に1人の老人が近寄ってきて深々とバスに向かって
一礼されたこと、私達は忘れません。
海岸林の再生も緒についたばかりです。
来年も又、被災地へ来ることを約束して帰途につきました。
これからも被災地にそっと寄りそっていきましょう。

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前列左から4人目が光岡会長

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