本部・広報室の林です。
東日本大震災後、津波で失われた海岸林を再生すべく、
オイスカは宮城県名取市を拠点に活動しています。
私が初めて現場に行ったのは2011年の7月。
それ以降、何度か足を運び、地元の皆さんとお話しする機会もあるのですが、
最近少しずつ宮城の言葉が聞き取れるようになってきました。
以前、インターンの秋山君がブログで「オガル」という言葉を紹介してくれました。
育つ、大きくなるという意味です。
そんな方言はまだまだ分からないものが多いのですが、
私が聞き取れるようになったのは「き」の発音。
聞き分けられるようになったということかもしれません。
年配の皆さんが「き」と発音すると「ち」「じ」「ぢ」に近い音で私の耳に届くのです。
秋山君は「あちやまくん」。
先日、移植作業の後、食べ物の話をしていた時、
「フジはホント、うまいよね~」といわれ、
話の流れも手伝い、「ああ、フキ(蕗)のことだ」とすぐにわかり
「育苗場の隅にもいっぱいフキが生えてますね~」と会話成立。
それまでは、うまく聞き取れず、笑ってごまかすことも多かったので、
この会話成立は、なんだか妙にうれしい出来事でした。