みなさん、こんにちは! 本部・海外事業部の武原です。毎回、私が体験したことを「箸とらば」と題して発信しております。「箸とらば」は今回が20回目。(前回のブログはこちら)。
先日、第46回東京フォーラムが衆議院第一議員会館で開催され、長年協力関係がある国をはじめとするアジア・太平洋地域の11ヵ国16名の大使および大使館関係者が出席しました。
11ヶ国16名の各国大使館関係者が東京フォーラムに参加
私はカメラ役として参加しました。各国の大使からはオイスカの活動に関して様々なコメントがなされ、「OISCA」が国家レベルで評価されていることを感じ、またオイスカの住み続けられる世界の実現には、国際的な繋がりが非常に重要なものであると実感しました。
オイスカの活動報告に関してコメントする,、駐日タイ大使の
ウィッチュ・ウェチャーチーワ 閣下(His Excellency Mr. WITCHU Vejjajiva)
東京フォーラムをはじめ、思えばオイスカに入職して以来色々な現場に行かせてもらいました。国内の森づくりの現場、研修センター、海岸林の復興、木育の現場など。。。現場以外にも、海外プロジェクトの報告書作成の補助や会計処理などもやらせていただきました。そのどれもに共通するというか出発点は、「農業」であると感じています。オイスカが植林や環境保全を行うきっかけも、持続的な農業を行うには森が大事だという気づきからという歴史があります。
日本書紀の第十八・武小広国押盾天皇(宣化天皇)の条には
「食は天下の本なり。黄金万貫ありとも、飢を療すべからず。 白玉千箱ありとも、何ぞ能く冷を救はむ。」
という言葉が書かれており、帝位を継いだ宣化天皇が、非常時に備えて、那津(現在の博多付近)に各地から集めた食料を保管する官家を作らせたという詔勅として伝わるものです。「白玉」は、真珠、「冷」は、寒さのためにこごえることを意味します。つまり、「食料は天下の基本であり、例え、黄金が万貫あっても飢えを癒すことはできず、真珠が千箱あっても寒さをしのぐことはできない」という意味です。
オイスカでのたくさんの経験を通して、「農業は人間の基本」なんだと感じています。食は天下の本なりの言葉のように、農業は人間の礎であり、その礎を盤石なものにするには農の根源たる自然を慈しみ守り育て、適切に使っていくことが大事であると痛感しました。
諸事情により今月でオイスカを離れることになりますが、私の中にある、日常から自然を大事にする心持ちや農業への志が消えることはなく、今後も何らかの形で農業に携わっていきたいと思います。
今後とも次世代への持続可能な未来の箸渡しができるよう、オイスカをどうぞよろしくお願いいたします。
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