2/10 ボランティアレポート

みなさん、初めまして!今年4月からオイスカに入職予定の武原と申します!
今回公募ボランティアの方々と一緒に、本数調整伐の作業を行いました。

前日に現場入りして、早速海岸林を視察しました。
現場に入って最初に感じたことは、「何て広大な海岸林なんだ!」でした。
移動中に、吉田さん(オイスカ海岸林プロジェクト責任者)から海岸林の規模について
お話を聞いておりましたが、想像以上の広さでした!これまで、この海岸林に携わって
こられたたくさんの方々の想いを強烈に感じる、そんな広さでした。

海岸林北側 名取市サイクルスポーツセンター屋上から

そんな広大な海岸林の一区画で、前日は目印付けを行いました。
今回の伐採は一伐二残という方法で行われたので、その目印(伐採する列の松にテープを装着)を付けました。一伐二残(響きがかっカッコイイので、͡事毎に口ずさんでおりました!笑)とは、二列残して一列伐採する方法で、「この方法が一番松の成長が良い」と吉田さんは説明されておりました。以前同様の方法で伐採された場所を見ると、素人目ではありますが幹が太く葉色も良いように感じました。

視察した海岸林

目印をつけると簡単に説明しましたが、これがまた大変な作業でした。列の先頭と最後尾に目印をつけるだけなのですが、私が担当した列は松が鬱蒼と生えて枝同士が密着しており、列を見分けるのに苦労しました。中に分け入って最後尾を探すのですが、なかなか前に進めなかったり方向を迷ったりと大変でした。最後尾に到達して目印付け。最後に全員で確認をして前日の作業を終えました。

目印付け作業の様子
(元オイスカインターン生・中屋さん)

本数調整伐当日は、作業前に吉田さんから松の苗木に関して説明をいただきました。
その中で出てきた「苗半作」という言葉。この言葉には「苗の出来栄えによって作柄の半分が決まる」という意味があります。オイスカでは、植栽する松を種から育てており、育苗は海岸林プロジェクトにおいて非常に重要な中核をなす作業だと言えます。「良い海岸林を良い松で構成する」には、「良い松になるよう種から育てる」苗半作が大事になってくると感じました。ここで言う良い松とは、防風効果に加え耐塩性、耐乾性、深根性、耐貧栄養土壌性、耐酸性の特性を持つクロマツを指します。例えば防風効果。葉が細い針のような形状の為、適度に風を受け流しながら防風しつつ、海からの砂や塩分をこし取る効果があります。これにより、内地(例えば畑の農作物等)を飛砂・飛塩から守るのだそうです。

ですので、自然と伐採作業に力が入ります!がしかし、初めての伐採作業に四苦八苦。
公募ボランティアの方々は経験豊富な方ばかりで、伐採手順やのこぎりの使い方などを教えていただきながら一緒に伐採を行いました。最初こそ手間取りましたが、最後は何とか丁寧に伐採することができました!伐採を終えた列を見て何とも言えない充足感が湧いてくるのを感じました。

今回の本数調整伐の作業では、色々な方々の想いに触れることができました。この海岸林の重要性に加え、海岸林が与える社会への利益、地元の方々の海岸林への想い、オイスカにとっての海岸林への想いに触れました。この想いを後世に永く伝え続けられるように、オイスカの一職員として頑張ろうと想ったボランティア活動でした。

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