本部・啓発普及部の林です。
先日、オイスカ支援連携サミット参加で西日本研修センターに滞在していた吉田は、
休日に話を聞きに来た、熱心な生徒に一所懸命レクチャーをしていました。

話を聞きに来た生徒はモンゴル人の2人。
左の彼は現在西日本研修センターで勉強中の研修生・エレヘ君。
右側の彼は同センターを卒業後、モンゴルに帰ってからゴビ砂漠を拠点に
アグロパークの農業研究員として活動している研修生OBザグダさん。
エレヘ君も来日前はザグダさんと一緒に仕事をしていたのだそう。

ゴビ砂漠にある農場で、さまざまな野菜や果物の栽培に取り組んできた彼ら。
よりよい農業発展のために、どのような造林をするのがよいのかを学びたいと
吉田にレクチャーを依頼してきたと言います。

東日本大震災以降、海岸林について学び、「海岸林オタク」となった吉田は、
「Eco-DRRオタク」でもあり、全国の治山治水の好事例、砂防施設、
防風林、防砂林などを見て歩いては写真を撮り、今後行きたい場所についても
資料を読み漁っており、今回はそうして蓄積してきたものを積極的に
聞きたいという研修生たちが現れて、たいへんに張り切っていました。

写真パネルの裏側を即席のスクリーンにして映像を投影

ザグダさんは、ゴビ砂漠での農業が直面する課題として、気候変動の影響を
あげていました。砂嵐や急な大雪により作物がダメージを受けるといった例です。
レクチャーでは、砂嵐などから作物を守るための防風林の植え方、樹種の選び方、
林帯幅の決め方のほか、「海岸林再生プロジェクト」で植栽時に使用した吸水ポリマー
の使い方など、活着率を高める方法についても具体的に伝えました。
日本語の理解が十分ではない2人ですが、質問をしながらメモを取り、
図も書きながら懸命に理解をしようと努めている様子が伝わってきました。

ザグダさんはゴビ砂漠初となるお米の栽培に取り組みたいと意欲的です。
エレヘ君も来月、このセンターを卒業して、帰国後はゴビ砂漠における農業の発展に
貢献する人材となってくれるはずです。そんな彼らが農場を守るための造林を進めながら、
いつかゴビ砂漠でお米づくりができる環境を整えられたらいいなぁ、
彼らならやってくれる! と、ワクワクした気持ちになりました。

「海岸林再生プロジェクト」の現場での体験や、ここで培った吉田の経験が、
オイスカの各国の現場、特に乾燥地での緑化や農業発展のための造林に
役立てられるよう、今後も研修センターとさらに連携していけたらと思います。

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