名取市内の海岸林・内陸防風林協定面積が103.04haに増えました。

2020年6月3日( カテゴリー: 現場レポート )

すでにブログでお伝えしていますが、空港真東の旧北釜地区乗馬場・宅地の跡地6.42haが、潮害防備保安林として新たに盛土が造成され、今年度から当ポロジェクトの協定区域に加わりました。数年にわたってご尽力いただいた行政当局、工事関係者の皆様に御礼を申し上げます。
空港から徒歩10分程度で行ける場所で、再生の会の櫻井副会長のご自宅も含まれ、50数名の方と馬38頭の命が奪われた地区でもあります。コロナ渦に見舞われるまでの工事はつぶさに拝見し、顔馴染みの方からちょっとした土質の違いも聴いていました。植付は5月・9月末の2度に分けて実施します。ということは、ここでは2025年前後までは草刈りが続きます。
一方、今年は協定面積が増えても、2014年植栽地15.67haがプロの下草刈り卒業です! この場所は初年度はプロ抜き、ボランティアだけで狂ったように下刈をしました。植栽後4・5年、大きくなってくると「フタモンアシナガバチ」の巣が発生します。そのころにはボランティアでやるべきことも少なくなり、下刈は年1回プロに委ねます。スペシャルメニューとして、クズや藤、ニセアカシアを探して歩き、根元から切断して木口への薬剤塗布、2年に1回の作業道刈払は続けます。来年は2015年植栽地10haが確実に卒業です。今年飛び級してもいいぐらいです。そういうわけで、下刈面積は毎年減ります。

下草刈り卒業の2014年植栽地。ここで草を刈ったことがある人は、頭数でどのぐらいになるだろうか・・・あらためて、御礼申し上げます。

下草刈り卒業の2014年植栽地。ここで草を刈ったことがある人は、頭数でどのぐらいになるだろうか・・・あらためて、御礼申し上げます。


あとは、この3年程度で2016-2018年植栽地多湿地帯の「溝切り」を完了させ、2014-2015年の本数調整伐・防風垣撤去開始と並行して、その場所の排水溝をチョコチョコ修繕したいなと考えています。森林総研東北支所さんの調査のおかげで、一見良いように見えても、地下に水を含んでいる場所の傾向がさらに分かりました。ざっと、第2次10ヵ年計画はそういう感じになるかと。去年、ボランティアによる排水溝新設・修繕は、LLサイズだけで1,150m。距離数は右肩上がりだったのに、コロナ渦で今期は・・・。すでに670人にキャンセルいただく結果となりました。皆さんそれぞれ、ご自身の中では「延期」と考えてくださっているようで、ありがたく思います。何より草との格闘が最優先ですが、先々、ボチボチ、ジワジワ挽回したいと思います。
今年も名取市海岸林北半分2.5㎞がボランティアの主戦場です。今期はとにかく「ツルマメ」「草」。

今年も名取市海岸林北半分2.5㎞がボランティアの主戦場です。今期はとにかく「ツルマメ」「草」。


宮城県のコロナ対策の方針、6月1日に公表された内閣府のコロナ対策を踏まえた災害活動ボランティアガイドラインを踏まえ、当プロジェクトなりの「新しい作業方式」でボランティア再開に舵を切るよう最終調整しています。まずは宮城県内の方、ぜひ来てくださいね!

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