小さなマツと大きなマツ
8月24日、ボランティアの日に行ってきました。
この日の活動は、終日ツルマメの抜き取り(+ツボ刈り)です。
午前は広範囲を一気に攻めるチームと、飛び飛びにあるツルマメ草を歩き回りながら局所的に討伐するチームに分かれ、作業を行いました。
予報では最高気温は30℃ほどとのことでしたが、ほぼほぼ日陰の無い海岸林の現場はそれ以上あるのではないかと思うほどの暑さ。
にもかかわらず、ボランティアに集まって下さった皆さんは、学生さんや高校生といった若者が多いこともあってか、時々笑い声や(虫を見つけて)叫び声が上がるほどの元気さで笑顔もみられながらの作業となりました。
また、リピーターの方の手際よい作業もあり、ものの10分ほどの間に、防風柵やマツの間にツルマメがこんもりと積まれていき、はじめより周囲がすっきりして見えるマツに「よかったねえ!」と話しかけたくなるほどでした。
そして、この時作業を行った場所は、周りに津波がきても倒れずに残ったマツがあるところで、小さなマツと大きなマツが間近に並んでいる様子をみることができます。
この小さいマツがいつかあんなに大きくなるのかと、将来の松林を想像してみるのにとても良く、私は好きな場所なのですが、この日ボランティアに来て下さった東北学院大学の菊池先生にお話を伺ってみると、このあたりのマツは江戸時代からあるものなのだそう。
かつても内陸に集落があり、その生活を守るという目的をもって植えられたこのマツたちが、海にほど近い砂地にしっかりと根を張り、今もこれからもその役目を果たそうとしていると思うと、感慨深ものがあります。
歴史の話が好きな私は、現在と将来だけでなく、過去からの視点でも思いを馳せてみることができるこの場所がさらに少しお気に入りになりました。