6月は現場にいた割に、雨ばかりで現場をじっくり踏査する機会はありませんでした。そんな中、松島森林総合の純子さんが、いかにも女性らしく、おいしい食材に見える籠に大量のアミタケを引っ提げてきました。「吉田君、持っていく?」と言いつつ、3歩歩いたら完全に忘れられてました。私も山の会社にいたときは、よくタマゴダケを持って帰りました。林業労働者の楽しみの一つです。
6月27日、ドローン撮影の打ち合わせで現場を案内していると、浅野さんが早速キノコ発見。わが社の海岸林女子3人は一様に、何かを見つける、変化に気づくのがとにかく早い。もともとのセンスだと思いますが、どう考えても進化してると思います。プロって早いです。
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事務所に持って帰って、再生の会の皆さんに聞いてみました。アミタケかもという意見もありましたが、どうも違うなと。地元で70年の菊池さんは、誰が何と言おうと超慎重な意見。「わからないのは食べない」と揺らぎない。5回以上言ってました。
岩手県林業技術センターの方に、アミタケ発生情報とともに、発見したキノコの写真を送って伺ってみると、すぐお返事くださりました。
「アミタケが発生したとのこと、大変興味深いです。 若い林齢から発生するというアミタケの習性が反映されていると思います。 ソース(着菌場所)が気になりますが、元々苗木に菌根が形成されていたか、胞子が土壌に混入、生存していたのでしょうね。 苗木の生育が良いとのこと、何よりです。 お送りいただいた画像は、チチアワタケのような印象を受けました」
食べれる食べれないも大事ですが、チチアワタケが出るということも、マツ林として健全かつ良好な道を歩んでいるということの証明の一つ。育苗場の菌根菌の存在は、2013年から確認していますし、ショウロが出た時もありました。そこから現場に菌が移った可能性は高いでしょう。発見場所は2015年植栽地。うちの現場でトップ2の悪い土壌という嬉しいオマケ。しかし、それにしても最高の育苗場に恵まれたと思います。オーバーかもしれませんが、苗畑で菌を見たとき、「松に運がついてる」「強運も実力のうち」と清藤先生や佐々木統括と話したものです。
食べられるキノコも、これからたくさん出るでしょう。手順さえ踏めば、チチアワタケは食べれないわけではないようです。味は「B級」という人もいますが。

広報室の倉本さんが2017年植栽地で見つけたキノコ。名称不明。

広報室の倉本さんが2017年植栽地で見つけたキノコ。名称不明。


 
 
 
 

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