がんばれ「The 犠牲木」
2019年4月23日( カテゴリー: 現場レポート )
4月19日、現場を一巡しようと、仙台空港真東、北釜地区防潮堤の裾まで来て、
まず目に留まったのは、2018年5月に植えた海側最前列のクロマツ群。
これぞ「犠牲木」の立ち位置。しかも、ここに来るすべての人の目に留まる場所。
去年の秋の台風24号(10月1日)で、南東からの強い潮風と
飛砂に晒されたのでしょう。葉が変色し、葉の一部も落ちている。
でも、頂芽は曲がっておらず、一冬を耐え抜いた証。
この台風は「風台風」でした。
雨が少なく、海水を巻き上げる。
塩は雨で流されず、塩害を起こす。
この木々が一番前でみんなを庇うから、後ろが育つのが犠牲木。
この厳しい生きざま、わかってくれる人は少ないかもしれないけど、
僕がここに来たら、つい一声かける、気になる木になりそうです。