国連生物多様性条約というものがあり、オイスカは条約事務局と
2011年から2020年まで協約を結んでおります。じつは。
名取の海岸林は、仙台森林管理署が2013年―2016年に生物多様性調査を
行っており、データを共有いただいています。海岸林の多様ないきものの様子を
観察できるのは役得。もっとも、調査する知識はありませんが。
2015年現在、盛土とその周辺には、植物樹木337種、昆虫278種、
鳥類43種、哺乳類4種が確認され、種の数は増えています。
(実際はもっと多いそうです)
3・4月の現場は、一見いきものの気配が少ないように見えますが、
そうでもありません。まずフキノトウはたくさん。そしてツクシ。
花はセイヨウタンポポ。菜の花、シロツメグサの花が咲き始めました。
スミレはまだこれから? 今年は1種類しか見つけていません。
2018年植栽地では、クロマツとシロツメグサに混ざってハマボウフウが。
ツルマメはまだぜんぜん。1本だけ発見。出るところではクズが出始めました。
広葉樹の開葉調査は、連休明けに延期。木になってきた。結果は良さそうです。
鳥類で珍しいことは、小柄のアマツバメ。南行は10月上旬。帰ってきたのでしょう。
毎日始終、ヒバリの高鳴き。どうしてあんなに気ぜわしいのか。
地面や防風垣には、ヒバリ、ホオジロ、スズメ、コチドリ、カワラヒワ、ツグミなど。
2018年植栽地はカモの群れ、2014・15年植栽地はキジのつがいを
よく見ることができます。日によってはハヤブサも。尻尾がきれいです。
猛禽類で毎日見るのはトビ。ヒメネズミは相変わらず多いようで、
丸々と肥えた野良猫(増加)とキツネも見ます。タヌキは足跡だけ多数。
5月になると、ヒバリ、コチドリ、キジの産卵の季節。
作業道には産まないでください。