広報室の林です。
先日、思いがけず浜松に出かける用事ができたので、市内にある実家に泊まり、
翌日大好きな場所に行ってきました。
それは浜松市天竜区にある秋野不矩美術館。
女性画家・秋野不矩(ふく)さんは天竜区出身。私の2歳上の姉が、同区内にある高等学校に勤務していた際、学校に秋野不矩さんの絵が飾ってあったそうで、姉からその話を聞いて地元にこんな画家さんがいたことを初めて知りました。
山の上にある美術館は土壁の建物で、とてもこじんまりとしています。不矩さんが描いたインドの自然や風景、人々の生活などの絵がとてもなじむような気がしていて大好きなのです。
今回は浜松市が政令指定都市移行10周年記念ということで、浜松市美術館が所蔵している作品を展示する企画展でした。
今回私が気になったのは、不矩さんの絵ではなく、こちらの絵。
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チケットに使用されている山本芳翠(1850-1906)の四季屏風のうち春を描いたもの。
小さくて分からないかと思いますが……。
海に川が流れ込むその左右の海岸(少し砂丘のようになっているようです)に
しっかりとマツが育っているのが分かります。その手前にはきれいに手入れされた畑と
小さな家屋が描かれています。何よりも目を引いたのが、一番手前に描かれたマツ。
これまで多くの海岸で見てきたように、マツが砂に埋もれているのです。
1800年後半から1900年前半ぐらいに描かれた物でしょうか。
これがどこなのかは分かりませんが、やっぱり日本の海岸にはこうして生活を守る
ための海岸林が存在していたのだなぁと思いながらじっくり眺めてしまいました。
以前、本部の鈴木も広重の絵に描かれたマツのことを紹介していました。
やっぱりプロジェクトに関わっているとついついマツに目が行ってしまうのですね。
クロマツオタク予備軍です。