10月29日夜~30日、日本マレーシア協会による、マレーシア・サラワク大学の
学生14名、引率者4名の視察をお受けしました。
国立研究開発法人科学技術振興機構の、日本・アジア青少年サイエンス交流事業
「さくらサイエンスプラン」の一環です。
学生さんたちは、被災地視察を中心とする10日間の行程の終盤にもかかわらず、
食欲の旺盛なこと。誰一人体調が悪そうな人がいない。これはお見事。
そして何より、協会役員さんたちの明るいこと。
こういう方が引率だから学生も元気なんだろう。
夜、講義の時間。
質問の嵐。30分ぐらいのつもりが1時間半。
植物生物学、生態学、林学、機械生産工学、土木工学の学生。
なにせ熱心。怒涛のように質問の手が挙がる。
「先生たち、もう寝る時間だよ」と言っても無視(笑)
翌日は好天に恵まれ、育苗場ではまず、説明を聞いてもらいながら除草作業。
引率の方たちは、学生と同じように手を動かし、体をお動かし、お任せ感がない。
学生たちにいつものクイズを出すと、競うように手を挙げてくる。
「菌根菌」や、防風垣・盛土の効果など、説明し甲斐がありました。
お昼休みは再生の会の大友淑子さん、地元ボランティアの大槻壽夫さんを
交えたスライド上映をし、震災以降の経過を二人からも存分にコメント。
育苗場でも、植栽後でも、「うちの松は幸せ。たくさんの人に声をかけてもらい
可愛がってもらえる名取の松は、必ず立派に育つ」というと、
引率の先生が、ひと際詳しく注釈を入れてくれた。
こういう理屈で説明できない世界、万国共通なんだなあ。
その後現場に行ったものの、帰京の時間も迫り、作業は出来ませんでしたが、
「すごく楽しかった」と淑子さん。
学生たちのこの元気が「世界」なんだ。彼らからパワーをいただきました。