名取の復旧工事の模様

2015年11月10日( カテゴリー: 現場レポート )

11月10日、NHKで名取の話題が全国放送されました。
南貞山運河拡幅に関し、被災地初の土地収用法適用・・・
震災直後の航空映像が流れました。
NHK news→http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20151109/3377701
およそ400年前、資材や物資を阿武隈川上流から青葉城と城下へ、
波の激しい海路に出ずに安定して供給するため伊達政宗公の命で作られた、
日本一長い運河です。岩沼南部から石巻まで30km続いています。
またそれと同時に、低地で水捌けの悪い当地の排水機能を果たしており、
その機能をさらに強化するための拡幅工事ですが、震災で壊れた個所が多数で
宮城県土木課が復旧に当たっています。
オイスカ第一育苗場のすぐ近くを流れており、それを渡る飯塚大橋は既に2年近く
復旧工事のため閉鎖されています。
育苗場の近くでは依然として農地復旧工事が行われています。
TTPのこともあり、大規模圃場化、グループ化がすすめられており、
今日も朝6時半から重機が動き始めました。
海岸林の背後では、2つの農業法人約300棟のビニールハウス団地が軌道に乗っています。
そのうちの一つ「名取北釜ファーム」の記事が河北新報で取り上げられました。
河北新報記事→http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151111_12037.html

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入居者がまばらになってきた仮設住宅。残っている人は当然それぞれの事情を抱えている。


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美田園駅北側に街開きされた災害公営住宅


「多重防御」として第1次防御ラインの防潮堤に続く、第2次防御ラインの「かさ上げ道路」の工事もまもなく本格化します。居住区域は第2次防御ラインの内陸側になります。
オイスカの育苗場は1次と2次の間にあります。
育苗場の最寄り駅「美田園」近くには、戸建てと集合の災害公営住宅が建ち、先月街開きがありました。ですが仮設住宅にはまだ3割ほどが入居しています。
再生の会のOさんも、新築工事が遅れ年内入居が微妙です。
我々の2年後の植栽の舞台になる「植栽基盤(盛土)造成工事」の1日11往復というダンプの列は依然続いています。今年度植栽地への「防風柵」工事の資材が搬入されました。
私が思うに海岸林再生の中の最も重労働の「杭打ち」です。これは公共工事です。
一冬、来る日も来る日も続きます。

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