2つの地元ボランティア団体からもお話を伺いました。
「八八松甦会」(はちはちしょうそかい)
こちらは30年以上にわたり、毎月8の付く日に落ち葉掻きや林内清掃のほか、
小・中・高校生に年3回松原の授業も行っている実働部隊。もちろん無給。
元役場職員の方からお話を伺いました。
「メンバーは10人ぐらい。みんな高齢なんだけど、やめるにやめられないんだ」

「八八松甦会」の中野様(右)、オイスカ四国支部の池田次長

「八八松甦会」の中野様(右)、オイスカ四国支部の池田次長


また「松原をよくする会」は、公園の無料案内所管理、林内の見届けを行っている。
再生計画立案の旗振りをした元町議会議長さんや、メンバーの元漁労長さん、社協支所長さん、
また、香川大学名誉教授の増田拓朗先生もご同席くださいました。
「松原をよくする会」の皆さまと、増田拓朗香川大学名誉教授(右端)

「松原をよくする会」の皆さまと、増田拓朗香川大学名誉教授(右端)


 
地表を這うマツの根

地表を這うマツの根


なんと、地表直ぐ下にグライ化(酸欠)の土壌があり、ここの松の根は、直根がなく、地面の下20cmの表層を這っている状況と対処法など、現状と課題を増田先生から聞きました。つまり、樹齢数百年の巨木の多くが震災前の宮城南部のマツの根と同じような根の形。
し かし、ここでは太い根が幹を中心に360度円形に根を張っているため簡単には倒れない。ですが、私の視察2日前に、クロマツ生木の巨木が突然倒伏した。 「よくする会」が即通報。行政も即対応。幸い県道に倒れなかったため被害なし。この実物は、根の範囲が小さい上、一方に偏った鳥足状に見えました。
 
「再生計画」の詳細が、ネットに掲載がないことが少し気になっていました。
ここで冊子を初めて拝見し、民間の旗振りで、民間助成金で立案されたことが分かりました。
委員一覧表が幾つかに分かれていることに注目しました。
私たちのPost2020において、このあたりが慎重を期する重要なポイント。
被災地宮城に置き換え、我がこととして考えてみました。
公有地ですから民間主導でありすぎると、官民の一体感や推進力を損ねる。
民間が先に進み過ぎてはいけないのだと、改めて肝に銘じたい。
何人もの方から時間をいただき、それぞれの体温を感じながら拝聴し、
ペーパーだけでは想像しえない大きな収穫がありました。
関係する皆さまの長年のご尽力を想うとともに、
私どもにお時間をいただいたことに心から御礼を申し上げます。

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