本部・広報室の林です。
先日のボランティア活動の日は、9名の方にこんな体験もしていただきました。
何をしているところか分かりますか??
・・・・・・これは、モニタリング調査をしているところです。
6月30日のブログで準備作業をレポートしたとおり、11ヵ所50本ずつのサンプルを定期的に調査するのです。植栽場所(内陸側なのか海側なのか)や苗木の種類(ここでいう種類は普通クロマツとマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツという違いだけではなく、苗木の入手先も含まれ、第一育苗場、第二育苗場で育てた苗木のほか、購入したものもあります)によって生育にどのような違いが出るのかを調べ、来年以降の参考にするのです。調査項目は生育状況、高さ、今年の伸び、根元の太さです。
3人一組になって一人は根元を、もう一人は高さと今年の伸びを測って、記録係に報告します。重労働ではないものの立って、座って、立って、座っての繰り返しはなかなか体に負担がかかります。
ボランティアの皆さんに調査をしていただいている間、緑化技術担当の清藤参事は土の質を調べていました。
苗木の生育の調査同様、場所ごとにさまざまな項目を調べて記載していきます。植栽場所(盛土)によって土質が全く違うのは素人の目にも明らかです。
ただ“植えて育てる”という活動にとどまらず、こうした調査・分析を積み重ねていくことは、この先の海岸林再生活動をより効率的に行うことにつながる重要な仕事です。
清藤参事のような専門家がいること、またこのような調査の重要性をご理解くださるボランティアの皆さんのお手伝いがあるからこそできる、オイスカならではの取り組みだと自負しています!