50万本分の1

2014年5月22日( カテゴリー: 現場レポート )

コンテナ苗植栽2日目の5月20日、
中野良子オイスカ会長・廣瀬道男常務理事が数ヵ月ぶりに視察しました。
「現場が忙しい時に本当にごめんなさいね」と
空港駅下のエスカレーターでの会長の第一声。
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「私、これまで何回来たかしら?」と問われ、
「10回~20回の間だとと思います」と大雑把に答えました。
森林組合、仙台森林アドバイザー会の24人は植栽作業。
再生の会4人は、前日に発芽確認したクロマツのコモ撤去・寒冷紗設置。
加えて、市議会議員と元下増田公民館長と自治会長の視察。
そして、仙台放送のテレビ取材とひとくくり同時進行の、
私たち流の対応でした。
みんな知り合いになれますし、時間に限りがありますし。
2011年創立50周年記念式典でも「組織をあげて取り組む」と
会長自身が宣言した当プロジェクト。
会長は、2011年の私たち調査団の初陸上調査から2週間後、
間を置かずすぐに、林野庁「海岸防災林検討会」座長の
太田猛彦 東京大学名誉教授にご案内いただいて。
トップの現場入りは早かったと思います。
今回の現場訪問は、儀礼的・表敬訪問的なことは一切省き、
林業労働者の身になって悪路を歩いていただき、
これぞ本物の鍬音を聞いていただき、
泥臭い現場で働く人たちの生の姿を見てもらうことが目的でした。
事前打ち合わせなどは一切せず、現場の手を止めることも、
一服する休憩する皆さんを邪魔することもなく、
す-っと溶け込んでいただきました(笑)
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そして作業班の横で、一本だけ植えていただきました。
「50万本分の1ですね」と再生の会の鈴木会長。
みんなが目を離したとき、中野会長は、ひとりマツに手を合わせておられました。カメラを持っていたのですが、シャッターを切ることはできませんでした。
こういうトップの想いを受けて仕事できるのは、担当者冥利に尽きます。涙が出そうになりました。
オイスカ職員・再生の会としての植栽第一号は会長です。
現場統括の佐々木も、私も、再生の会の誰もまだ植えていません。
24日、植樹祭終了後が我々の植樹祭です。
 

この日、森林組合の作業班が会長の帰りを見送ってくれたことも、
心が温かくなる、思わぬできごとでした。

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