温かい場所・宮城県名取市!!
四国研修センターの吉田智子です。
11月19日~21日の3日間、研修生と一緒に宮城県名取市で行われている「海岸林再生プロジェクト」の視察に行ってきました。視察では育苗場の見学、苗の草取り、北釜耕会の方の畑で小松菜の片付けや播種をさせていただきました。
期間中は北釜耕会の会長櫻井さんの家にホームステイ。震災の話や農業についていろいろとお話を聞かせてもらいました。
初め震災の話をどう切り出そうかと考えていた私に、櫻井さんは震災の写真を持ち出し説明をしてくれました。津波から逃れた後、仙台空港で2日間の滞在。その後3ヵ月の学校での避難所生活。仕事をしなくても食事の援助があり、体を動かさないあまりなんと体重が10㎏増えたそうです。避難所生活や仮設住宅での生活は何もしなくても生活ができるけれど、「農業をもう一度したい」という強い想いから震災1ヵ月後に農業を開始しました。
震災後、農業をしなくなった人もいる中で、3人で立ち上げた北釜耕人は「小松菜」を栽培しています。視察期間中、一緒に「小松菜」の片付けや播種、機械の操作もさせてもらいました。農作業中は農業に対する熱い想いが伝わり「仕事に対するプロの技」を見て、話して感じることができました。すごく刺激を受けました。
そんな北釜耕人の3人のお父さんを支えるお母さん達も素敵な女性です。収穫と出荷準備はお母さん達の仕事。雨が降ろうとレインコートを着て収穫する姿はたくましく、家に帰れば手際よく食事の準備をし、研修生に本当のお母さんのように接してくれました。
櫻井さんの家ではお孫さん(2歳の女の子と4ヵ月の男の子)も来てくれました。2歳のお孫さんと「恥ずかし~!!!」と言いながらも一緒にアンパンマンダンスをするお母さん。私達もまぜてもらい一緒にダンス。楽しい時間を過ごしました。初対面の私達に対し、何の壁もなく、すぐに溶け込めるように研修生の国について質問したり、フィリピン台風被害の心配をしたり、本当に温かい家族でした。「日本の家族」の温かさを感じることができました。
震災の被害にあっても前へ前へと進む姿は、人の心を動かします。今回の視察で研修生も私も3日間以上のものを得ることができました。「後ろをむいてもしょうがない!前に進もう!」という気持ちをもって、これから前に進んでいきます。
皆様、本当にお世話になりました。
ありがとうございました!!