吉田です。
香川県で開催された「第20回オイスカ四国の集い」で講演の時間をいただき、
500人を前に「海岸林再生プロジェクト」についてお話をしてきました。
そして、いつものように出張の折は海岸林を視察に。
今回は、観音寺松原(観音寺市・琴弾公園)と津田の松原(東さぬき市・琴林公園)。
ともに白砂青松100選に入っています。
観音寺松原では、落ち葉掻きをしていたシルバー人材の方たちから貴重な話を伺うことができました。
10数年前の高潮、松くい虫対策、落ち葉掻き後は堆肥化されること、シルバーの勤務体制、海浜植生、干潮時の干潟のこと。
そして、後背地の農業について。
疎になった所の植栽は、枯死が目立ちました。
推測するに、植えた苗が大きすぎたのではないかと。
カラダに対して根の張りがついてこれず、
乾燥著しい海岸林の環境に対応できなかったのでは?
津田の松原では、樹齢600年!!という約400本の巨木群。遠足で来ている小学生。
市民に親しまれるための数々の工夫。
鎌倉時代に防風林として造成が開始されたそうです。江戸時代には「十二里」あったのが、開発のために3分の一になったようです。
これらの森が存在する理由は、東北の海岸林とは少々違います。瀬戸内海に面しているので、風力も砂粒の大きさも違います。
しかし、植林の10数年後、20年後の森の姿をイメージに落とす上で見るモノ一つ一つが非常に参考になりました。
香川全土では、ナラ枯れはまだですが、松くい虫の被害が目立ちました。
海岸林も然りです。