本部・海外事業部林です。前回までのブログはこちら。
長期でバングラデシュに滞在する人の多くは、毎日のカレーに飽きるのか、やせて帰ってくるのをよく目にしていた私。私もちょっとやせて帰って来られるのではないかとの期待が芽生える。加えて東京にいると毎晩のビールがやめられない私にとって、簡単にお酒が手に入らないバングラデシュ(敬虔なイスラム教徒が多い国です)は、無理なく断酒ができる環境!ということで、さらに期待が膨らむも、バングラ経験者からは「短期滞在者は太るよ」との言葉と共に、絶対に食べるべきおいしいものたちのリストをいただく……果たして私はやせられるのか!?

バングラデシュで初めて食べたのは空港から研修センターに向かう途中でおやつにいただいた「シンガラ」と呼ばれるサモサのような食べもの。サモサは別にあるのだけれど、何度聞いてもサモサとの違いが分からなかった。とてもおいしい! ビールと合うのになぁと思ってしまいました。
センターでは、自炊だったため、パンや冷凍のロティ(チャパティ)を焼いたり、お米を炊いたりして好きなものを適量たべていた。ありがたいことにセンターでマンゴーが収穫期に入り、毎日食べ放題だった。
ある日の朝食。白米とみそ汁、きのこのマヨネーズ炒めとキュウリの塩昆布あえとマンゴーを準備。スタッフの奥さんがアルボッタ(アル=ジャガイモをつぶしてボッタ=握ったおかず。コロッケの中身という感じ)を差し入れしてくれて充実の朝ごはんとなった。おいしかった~~!

しかし、スタッフや訪日研修生OBの自宅に招かれるとたいへん! とにかく食べろ食べろとお皿にどんどん乗せられる「わんこそば状態」。こちらはチキンカレー、こちらはヤギ、そしてビーフと何種類ものカレーやおかずがどんどん皿に盛られる。
おいしいし、ありがたいことではあるものの、これはもはや「おもてなし」ではなくいやがらせか、ある種の攻撃の類にも思え、正直なところ苦行の時間でした。出発前に聞いた「短期滞在者は太るよ」の言葉がよく理解できました。あまりにランチのボリュームが多かったお呼ばれの日は、夕食を抜いて胃を休めることに。
とはいえ、本当にお料理はどれもおいしく、攻撃がなかったとしても、きっと私はそれなりにおかわりをしてたくさんいただいていたように思う。すっかりバングラ料理ファンになりました!
さて、私の体重はどうなったか……結果としては、やせもしなかったし太りもしませんでした。あんなにたくさん食べたのに、体重が増えなかったのは1日2食で調整をしたからか、ビールが飲めなかったからか??
基本的にはだいたい何を食べてもおいしいし、好き嫌いもほとんどない上、お腹もこの上なく強いため、海外に行く際に食事の面で心配をしたことはありません。ただ、今回は駐在スタッフKさんから「絶対に胃腸薬は持ってくるように!」と何度も念を押されたため、百草丸を小さなケースに入れて持参。ありがたいことに、この百草丸の出番もなく、バングラデシュ料理を大好きになって帰ってきました。
次回は特においしかったお料理、印象に残ったお料理などをご紹介します!
➡出張レポート11に続く