台湾から来たインターンの黄です。(前回のブログ「インターンの黄です」)
事務所でインドネシア・カランガニアル研修センターの活動報告を見て、とても興味深い点を発見したのでブログで紹介します。 インドネシアの研修生たちが繰り広げる持続可能なメロン栽培方法に感心しました。
報告では研修生たちがどのようにゼロから始めてメロンを育てているのか、その過程が詳しく説明されていました。
使用済みミネラルウオーターボトルの回収
メロンの植え付け準備
メロンの苗の管理
メロンの苗の管理
まず、目に留まったのは、研修生たちがミネラルウォーターのボトルを利用して、メロンを植え付けている光景です。日本と台湾では植木鉢それとも地面に直接植えるイメージですが、研修センターでは環境に優しいリサイクル方法として、また畑を持たない人も野菜などの栽培ができるようにウォーターボトルを活用しているようです。資源を無駄にしない工夫が素晴らしいですね。
メロンの人工交配
メロンの人工交配
次に驚いたのは、温室内でメロンの交配をしている様子です。まるで職人が一つ一つ丁寧に細工を施すように、研修生たちがメロンの花を注意深く扱いながら交配させている様子がわかります。
調べてみると、日本でも実は多く手作業で交配を行っていることを知りました! 農業関係者なら当たり前の話かもしれませんが、一般人としては「そんな作業を手でやるのか!」と改めて驚きました。
機械が支配する現代農業のイメージが強かっただけに、こうした人の手による作業が今も続いていることに新鮮な感動を覚えました。
地域の学校でも液体有機肥料を作りを実践
メロンに肥料を与える
研修生たちは植物に肥料を与えていました。メロンの生育には適切な栄養が大事ですが、ここでは化学肥料に頼るのではなく、研修で習った有機肥料の作り方を積極的に活用し、有機肥料を与えているようです。健康的で甘いメロンを育てる秘訣がここにありそうです。
メロンの甘さレベルをテストする
メロンの甘さレベルをテストする
この場面も面白かったです!研修生たちは収穫したメロンの甘さを測ってテストし、その様子を写真に収めていました。真剣な表情で計測する姿から、品質へのこだわりが伝わってきます。日本の市場にも負けない高品質なメロンが育てられているのだろうと想像しました。
ショウジョウバエのトラップを作る
ショウジョウバエのトラップを設置する
最後に気になったのは、果物の大敵であるショウジョウバエに対するトラップの作成です。ショウジョウバエは、特に熟した果実や傷んだ果物を好み、果実に卵を産みつけます。特に熱帯地域では温暖な気候の影響で繁殖が早く、農作物への被害が深刻になりがちです。
ここではペットボトルを再利用して、簡単に作れるトラップを研修生が手作りしていました。トラップの中には果物の汁や発酵液などを入れ、ショウジョウバエを引き寄せて捕獲する仕組みです。環境に配慮しつつ、効率的に害虫を防いでいました。
研修センターの活動報告を見ると、日本や台湾の農業とはまた違った面白さを感じます。オイスカの支援を受けながら、研修生たちが持続可能な農業を実践し、質の高いメロンを育てていることに感動しました!