こんにちは!国ボラの大垣です。
先月の酷暑もまるで嘘かのように肌寒さを感じる季節になりました。
うっすらと紅葉が始まりつつある富士山の麓で『富士山の森づくり事業』活動に参加してきました。
このプロジェクト発足のきっかけは、戦後に植林されたシラベが害虫によって多大な被害を受け、100ヘクタール(東京ドーム24個分!)にも及ぶ人工林が失われてしまったことです。そこでオイスカをはじめ、「日本人の心のふるさとを守りたい!」と熱い志を持った行政関係者や数々の企業が集まり、2007年にプロジェクトがスタートしました。
すでに10年以上続いているプロジェクトですが、森づくりには100年以上かかると言われています。苗木を植えただけで終わりではなく、手作業による丁寧な維持管理が不可欠となっています。
そのため、今回は現場に赴き、近年、日本列島で猛威を振るっている巨大台風や雪被害によってなぎ倒された木々の修繕作業を行いました。具体的には、倒れている木を一本一本起こし、鹿に食べられることを防ぐためのネットの付替えと風や雪で倒れることを防ぐための支柱の設置等です。
標高1600mの霧の中、慣れない斜面での作業は苦労しましたが、参加者全員で力を合わせ、ノルマの200本以上の修繕を終えることができました。
チャリティで行う植林とは大きく異なり、富士山本来の生物多様性を復活させるための“森づくり”。倒れている木もたくさんありましたが、それでも負けずと生き続けており、丁寧な管理が強い森づくりに繋がることを現場で学ぶことができました。これも偏に10年以上もの間、多くの関係者のみなさんが継続して活動を続けてきたからだと感じています。
まだまだ20代で若いはずなので、今後も体力を活かして、森づくり活動にも参加していきたと思います!