皆さんこんにちは!ウズベキスタン プロジェクト調整員の青山です。
夏休みシーズン、皆さんは旅行など行かれましたか?私は8月2~3日にかけて、うどん県こと香川県に行ってまいりました!
実は、ここにウズベキスタンからの研修生がいるのです。その名もジャンボさん 。2日間というとても短い期間ではありましたが、ジャンボさんはじめ四国研修センターの皆さんとの交流、そして研修を体験することができました。
その中でも特に印象的だったのが、オイスカの理念である「すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存」しながら、「地球上のあらゆる生命の基盤」を守る場であると、肌で感じられたことでした。
四国研修センターを訪れる前から、ここは全て有機農業だということは伺っていました。それを見られる楽しみも胸に抱き、いざセンターでの畑仕事へ!
センターから車で5分ほど行った畑では、ツルムラサキを栽培していました。朝の収穫に行くと…どこからやってきたのか他の植物も畑一面に生えており、収穫したい野菜たちの識別が一苦労でした。そのため、その日の午後には草刈りをみんなで行いました。
そんな草刈りの時のこと。朝には気づかなかったのですが、人が畑の中に分け入るたびに、どこに隠れていたのか虫たちがブワァーっと飛び出してきたのです!
深緑の山々に囲まれた畑と、そこに差し込む太陽と、沢山の飛び交う虫たちと、色々な国から来た研修生の皆さん。(今は6か国から、7人の研修生が学びに来ていました)
そんな風景を見て、数日前に見たとある映画を思い出しました。それは、「種まいて水やって」 という農福連携の自然栽培をテーマにした映画です。
この映画は、福祉施設で障害者の方や地域の方が一緒に自然栽培に取り組み、ワクワクする農業を広げる活動をしているコミュニティの、ドキュメンタリー映画です。
障害の有無に関係なく皆が個性を持っています。それを活かしお互いが助け合いながら、自然栽培に取り組んでいくのです。
そんな映画と研修センターの畑が、私の頭の中でピーンと結びつきました。どちらも違いを受け入れた中で、様々な生き物の命を絶やさず受け継ごうとしているのではないかと思いました。
自然の中に沢山の植物や虫などの生き物がいてお互いが何かしら役割を果たし合うように、違いを排除するのではなく、一人ひとりが特色や長所を活かしながらお互いが助け合い、社会で生きていく。私にとって、オイスカもこの映画でも、そんな多様性のある社会を実現するために活動しているのではないかと、勝手ながらに感じました。そのためには、違いにプラスもマイナスもないということを認識することが大事だと思います。
最後に、私が以前聞いた言葉を思い出したので、それをつづらせていただきます。
屋久島で出会ったその人の言葉です。
「正義の反対は、悪じゃない。別の正義だよ。」
これはまさに、違いを受け入れるということそのものだと思います。
多様性のある社会に向けて今の私にできること、考えてみたのですが、まだしっくりくる答えが見つかりません。相手のバックグラウンドを、日常生活の中で少しでも考えてみる、などでしょうか。でも、このような日々の積み重ねが、きっと大事なのだと思います。
多様性のある社会、皆が幸せに暮らせる社会に向けて、私たちに何ができるのか一緒に考え、行動に移していけたらとっても嬉しいです。
また、8月20日まで夏募金を行っております。
こちらへのご協力も、よろしくお願いいたします。
<研修の様子のその他の写真>