2023年6月28日

四国研修センターで学ぶ、ウズベキスタン出身の研修生 ジャンボさん

  • ウズベキスタン
  • 四国研修センター
  • 本部スタッフ

  • こんにちは 海外事業部の長です。ウズベキスタンの沙漠緑化プロジェクトを担当しています。

    6月21日から23日まで香川県に出張してまいりました。今年、オイスカ四国支部は30周年を迎え、その記念イベントとして実施したトークイベントにスピーカーとして登壇することが主な目的でした。

    トークイベントには、四国支部の会員さんをはじめ、90人ほどの参加があり、熱心に耳を傾けてくれたことが印象的でした。

    イベントの前後に、高松市のとなりの綾川町にある四国研修センターにもお邪魔しました。

    ここでは、海外の青年たちが文化や言葉、宗教をこえて共同生活をしながら、循環型農業や食品加工などを学ぶ地域開発コースの研修を実施しています。今年は、メキシコやモンゴル、フィジー、ミャンマー、マレーシア、ウズベキスタン出身の7人が、2月から1年間の予定で研修を受けています。ウズベキスタンのジャンボラットさん(Mr.Akseytov Janbolat)も、地域開発コースで学んでいますので、彼の様子を確認することも出張の目的でした。

    ジャンボラットさんは、母国のカラカルパクスタン農業大学では薬草の研究者でもあります。

    彼を研修生として受け入れるにあたり、「座学や研究ではなく、実践を中心とするここでの研修生活に馴染めるだろうか?」という指導員の心配があったようです。私も少し心配する気持ちを抱えながら、今回の出張で会ったのですが、幸いなことにそれは杞憂に終わりました。

    研修センターの指導員や他の研修生から、「ジャンボさん」と親しみを込めて呼ばれ、すっかり馴染んでいる様子が伺えました。また、指導員の方々に状況を聞くと、『調理研修でも小まめにメモをとるなど熱心に学んでくれており、人柄も優しく朗らか』といった評価をもらいホッとしました。
    私が研修センターに滞在した日の早朝、今が旬のキュウリの収穫方法について、新しく入所してきた研修生に教える役割を与えられていましたが、新研修生に「これはまっすぐだからこちらに、曲がっているのはこちらに入れてください。『曲がっている』という意味わかりますか?」と丁寧に教えるなど、2月に入所したばかりなのに、日本語が随分と上手になっており驚きました。彼の今後がますます楽しみになりました。

    日本語の学習を中心とした2ヵ月間の基礎研修を終え、これからが本格的な研修。右端はジャンボラットさん (4月27日撮影)

    ジャンボラットさんには、日本での研修終了後は、ウズベキスタンでの沙漠緑化プロジェクトの薬草栽培や加工といった活動を担ってもらいたいと思っており、四国研修センターで学ぶ循環型農業や食品加工の知識や技術も活かしてもらえればと願っています。

    オイスカの活動の基盤は人材育成です。それぞれの国や宗教を尊重しながら、オイスカ活動を担う青年たちが、共同生活をつうじて、利他の精神や地道に黙々と努力する姿勢を学んでいきます。昨年度、西日本研修センターで研修を受けたティムールさんは、自身の仕事の傍ら、4月に本格スタートしたばかりの沙漠緑化プロジェクトを強力にバックアップしてくれています。研修生OB・OGの存在は、オイスカのプロジェクトの成功の秘訣でもあります。

    6月15日から「2023オイスカ夏募金」が始まっています。

    こうしたオイスカの活動をぜひ応援してください。

    よろしくお願いします。

    アーカイブ