透き通る青い空、
初夏の日差しに輝く田んぼに行儀よく並んだ苗、
あたりまえに広がる美しい景色。
子どもたちが大人になったとき、見られるだろうか。

日本の平均気温は100年で1.3℃上がり、
さらに上がると予測されています。
このままでは、豪雨災害や猛暑日、森林火災もさらに増えていくでしょう。
今のあたりまえが、この先もあり続けてくれるだろうか。
オイスカは、地球規模の課題に向き合い、
「住み続けられる未来」を目指します。

夏募金を通じて、ぜひ、オイスカに未来を託してください。

▶夏募金 現在の寄附状況

ご支援ありがとうございました

6月15日からご支援を呼び掛けさせていただきました「2023オイスカ夏募金」は、昨日で期間が終了しました。2ヵ月余りの間に、465人もの多くの皆さまから、第一目標の600万円、第二目標の800万円をも超える8,868,493円(8/21現在)ものご支援をいただくことができました。ご支援くださいましたお一人おひとりのご厚意に感謝申し上げます。

オイスカは、「人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、自然と調和して生きる世界」の実現を目指して、人を育てることを活動の中心に据え、62年間活動を続けてきました。先日、国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と、世界に危機感を訴える発言をしました。62年間、活動を続けて参りましたが、残念ながら、オイスカの無力さを感じずにはいられませんでした。それでも、微力ではありますが無力ではないと信じ、これまで培ってきた経験や知恵、人材で課題解決への風穴を開けていきます。急速に進む地球環境の劣化を、今、ここで食い止めなければという強い意志を持ち、活動を続けていきます。

オイスカに託してくださいました皆さまからの未来への保険を大切に使わせていただき、「住み続けられる未来」を実現して参ります。今後とも、応援よろしくお願い致します。

2023年8月21日

啓発普及部 鈴木和代

Staff Story

サラウット・タカー(エーク)/タイ
Sarawut Takat

 四国研修センターで研修を受け、今はタイでマングローブの再生と地域開発のプロジェクトに携わるエークと申します。

 私にとって「当たり前」に必要なことが3つあります。一つは「生きていく場所」。森や水があり、生き物がいる豊かな環境です。でも森を無計画に使い続けると、この当たり前は失われてしまいます。2つ目は「食べ物」。これも環境に配慮せず、間違った道具や手法で獲り続けていると、いつか多様な生物は獲れなくなってしまいます。そして3つ目は「大自然」です。温暖化などさまざまな異常気象によって、住民たちに直接その被害が及んでいます。そうした災害から私たちを守ってくれるのが「自然」です。森が大津波から村を守ってくれたように、私たちは自然を守ることで、生き物たちや私たちの生活を守ることができるのです。

 私はこの3つを、未来を担う子どもたちにも残していけるように、オイスカで木を植える仕事を続けています。海岸線にも新しいマングローブの森を作り、環境と生活を守ります。そして子どもたちに木を植えることの大切さや楽しさを伝え、彼らが豊かな自然の中で、食べ物に困らず、多様な生物に囲まれて、安心して住める場所を残していきたいと思っています。

ハタンバータル・ヒシゲト(ヒシゲ)/モンゴル
Khatanbaatar Khishigt

 私は2010年に1年間、西日本研修センターで研修を受け、帰国してから故郷で「子供の森」計画に携わっています。児童や学生と共に木を植えたり、木の役割や環境全般について学ぶワークショップを開催しています。

 また、日本で学んだ果樹や野菜の知識や技術を活かし、温室内で試験栽培をして、地域の人々にも栽培方法を教えています。自分の子どもの頃と比べ、モンゴル国内でも干ばつの頻度や沙漠化が加速し、牧畜や農業が困難になってきていると感じます。

 次世代のために、今の樹木、低木、草、土壌などの環境を残すのは、私たち世代の責任です。今の残された環境を守り、将来にわたり持続的な農業や畜産をしながら、自然や気候が大きく変化しないようにするために、地道ですが、これからも環境を守る活動を続けていきたいです。

ジンジ・バランサグ/フィリピン
Jenjie Balansag

 私は2010年にバゴ研修センターの養蚕技術者の一人として、オイスカで働き始めました。私の仕事は、病気に強い蚕を育種し、地元の養蚕農家に配布することです。高品質な繭を作るためには、丈夫な蚕を届けることが重要であり、地域の農家の安定した収入につながると考えています。

 シルク生産に取り組む以前は、特に山間部に住む受益者の中には、台風の強風で飛ばされやすい軽い素材の家を持っている人もいました。また、山間部では電気を利用することもできません。しかし、繭をはじめとする農作物の生産で得た利益で、コンクリートや波板屋根などの建築資材を購入し、台風に強い家を建てることができました。

 私たちは、特にネグロス島の遠隔地に住む、社会から疎外された人々の生活の質を少しでも向上させるために、常に努力しています。今、私たちはフィリピン全土にこのプロジェクトを拡大するために活動していますが、プロジェクトに関わった方々の成功談を聞くのを楽しみにしています。

―たとえば、あなたの寄附で、できること―

オイスカのプロジェクトに参加する人びとは、子どもたちにこの土地でずっと幸せに暮らしてほしいと願い、できるだけ化学肥料を使わず有機肥料で野菜を育て、水源や田畑、そして暮らしを守るために木を植え、育てています。
オイスカは、自然を慈しみ敬う気持ちを持つ人を育み、森づくりや環境教育、有機農業など、自然とともに歩む地域に根ざした活動を通して「住み続けられる未来」を実現します。私たちの活動は、皆さまからのご支援により行われています。

30,000円で

国内の研修センターで、海外からの研修生が7日間の研修を受けることができます。
持続的な農業の実践を通して自然を慈しみ敬う気持ちを育み、自然と調和しながら地域の発展を担う素養を身に付けられます。

<地域の発展を担う人材を育てる>【国内】研修センター人材育成事業
オイスカの活動の土台は、土づくりから始まる持続的な農業の実践を通じた「人材育成」です。福岡、香川、大阪、愛知の国内4ヵ所の研修センターでは、住み続けられる未来のために活躍できる人材の育成に取り組み、日々、海外からの研修生と向き合っています。

20,000円で

塩分濃度が高い土や乾燥にも耐えられる苗木や薬草を2,000㎡に植えることができます。
訪日研修生OBがコーディネーターとなり、アラル海湖底の沙漠を緑に変える計画です。(ウズベキスタン)

<森を育て災害に強い地域をつくる>【海外】海外開発協力事業
森は、風や砂、潮、土砂崩れなどから人々の生活を守る役割を果たしています。近年、想定を超える規模の災害が世界各地で発生する中、オイスカは災害から地域を守るため、タイやフィリピン、インドネシア等で、森林を含む生態系全体を育て、災害に強い地域づくりが進んでいます。

10,000円で

森づくりの現場で、ボランティアヘの作業指導や、安全管理のほか、ボランティアでは難しい危険を伴う森林整備をする林業作業員1人を半日雇用でき、健全な森を育てることができます。

<日本国内の森づくり>【国内】啓発普及事業
環境保全の一環として、1990年代から国内の森づくり活動が盛んになりました。全国13の地方組織が中心となり、地域の人々と共に森を育む活動を続けています。

5,000円で

桑の木を管理するための剪定用バサミとノコギリが購入できます。
養蚕農家にとって、品質の高い繭を生産するためには桑園の管理はとても重要です。(フィリピン)

<生活を豊かにする・産業を育てる>【海外】海外開発協力事業
オイスカは1960年代から、食糧危機に苦しむ人たちのため、日本から技術者を派遣して農業技術の普及に努め、食糧増産に貢献しました。この経験を活かし、アジア太平洋各地にモデル農場や研修センターを設置し、農業技術を指導する活動を続けてきました。また、有機循環型農業や養蚕の普及などの地域全体の産業育成につながる活動も展開。村のため池や道路などのインフラ整備活動、小規模融資といった活動も行っています。

3,000円で

2つの家庭に野菜の苗や種、肥料、ジョウロなどを支援することができ、経済危機で困窮する家庭の子どもたちと保護者がオイスカによる巡回指導を受けながら、野菜づくりを始めることができます。(スリランカ)

<自然を守る心を育む>【海外】「子供の森」計画
子どもたち自身が学校や地域で苗木を植え、育てていく活動を通して、「自然を愛する心」や「緑を大切にする気持ち」を養いながら緑化を進めていくプログラムです。1991年にフィリピンの17校から始動し、世界でさまざまな環境問題が深刻化する中で年々各地からの活動要請が増え、2022年度末現在で、37ヵ国5,400校以上に活動が広がっています。

―これまでの活動実績―

(2023年3月時点)

海外植林面積
累計22,695ha

陸上13,926ha、マングローブ8,769ha

オイスカは、木を植えることだけに終わらず、その後の維持管理や、継続的な保全活動をしていくための地元住民への啓発など、持続可能な森づくりを行っています。

国内研修センター
修了生
約5,400人

コロナ禍で2年間新研修生が来日できずにいましたが、2022年度は14の国と地域から44名の研修生を受け入れることができました。

「子供の森」計画
参加校
5,468校

1991年の活動開始より、これまで世界37の国と地域の子どもたちと共に、累計4891haの森づくりを行いました。

「あたりまえ」を子どもたちに引き継ぐために、ぜひ、夏募金にご協力ください。

ご寄附はオイスカが国内外で取り組む公益事業全般に活用いたします。

※自由記入欄に「夏募金」とご記入ください

「Syncable」

寄附プラットフォーム「Syncable(シンカブル)」からのご寄附はAmazon Payも利用できます!

郵便振替

00110-8-452257
公益財団法人オイスカ

銀行振込

三菱UFJ銀行 永福町支店
普通 0016268
公益財団法人オイスカ

銀行振込の場合は、「振込日、ご住所、お名前、メールアドレス(FAXの場合)、生年、寄附金額、夏募金である旨を、別途メールまたはFAXにて、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。E-mail kaiin@oisca.org /FAX 03-3324-7111 公益財団法人オイスカ(担当:吉田・林・鈴木)

寄附控除が受けられます

当法人は平成23年2月1日、内閣総理大臣の認定を受けた公益財団法人です。

そのため、当法人に対する寄附金や賛助会費は税制上の優遇措置が適用され、所得税や法人税の税控除、個人住民税の税額控除(但し、条例で首長の指定を受けている自治体のみ)が受けられます。

➡税制上の優遇措置について(個人) ➡税制上の優遇措置について(法人)

目標金額達成のお礼とネクストゴールについて

皆さまからのたくさんのあたたかいご支援のおかげで、目標の600万円に到達することができました。振込用紙にご記入くださる想いのこもった応援のお言葉に、とてもありがたく思うとともに、元気と勇気をいただいています。
ご支援くださいましたお一人おひとりに心より感謝申し上げます。
皆さまからのご支援は、「住み続けられる未来」のための活動現場で大切に使わせていただきます。
少しでも多くのご寄附をいただくことで、1本でも多くの苗木を植え育て、1回でも多くの環境教育セミナーを開催し、1人でも多くの青年の有機農業などの研修を行うことができます。将来の子どもたちが、笑顔で健やかにこの地球で暮らすことができる「住み続けられる未来」を実現するために、800万円のネクストゴールを設定させていただきたく存じます。
夏募金期間の最終日の8月20日まで、ネクストゴールの達成に向けて、お一人でも多くの皆さまの共感を得られますよう、さらに広報にも力を入れて参ります。皆さまからのご支援と広報へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。(啓発普及部 鈴木和代)


お問い合わせ先

公益財団法人 オイスカ (担当:吉田・林・鈴木)
〒 168-0063 東京都杉並区和泉 2-17-5
TEL:03-3322-5161  FAX:03-3324-7111 E-mail:kaiin@oisca.org