本部・啓発普及部 吉田です。
2011年から宮城県名取市で「海岸林再生プロジェクト」を進めてきました。
10月7日にオイスカタイの駐在代表、春日智実さんが1年ぶりの一時帰国からそのまま、プロジェクトの現場、名取市に来てくれました。
来年の5月12日~16日に、宮城で研修するために、タイ南部ラノーン県の2,000haを超えるマングローブ植林プロジェクト区域内の3つの島と半島側の村1つから、漁村のリーダー格、政府・オイスカタイ関係者20名が来日します。彼女はその視察先検討のために、名取に来ました。7月には現場駐在員の高木美智代さんも来ています。
オイスカタイのブログにもお立ち寄りください。10月12日~15日にそのくだりが連載されています。
私にとってのタイの現場は、この東日本大震災後に「海岸林再生プロジェクト」を発案した根源だと、海岸林ブログでも縷々書いてきました。そして、オイスカの海外の現場は名取での歩みを応援し、互いを励みとしてきました。そして名取には、外務省、JICAなどの支援で世界各国の政府林業関係者・メディアなど64ヵ国、約300名が来訪しています。そのうち約3分の1が、オイスカ外国人スタッフ・関係者です。「着眼大局、着手小局」、「白河以北は、白河以北のみにあらず」と思いながらの10年でした。
海外に関することを記したブログはこちら。
いま、元東京本部海岸林チーム(現啓発普及部)は、昨年10月に発表した「オイスカ10ヵ年計画(2021-2030)」そして、SDGsへの貢献を胸に、海外プロジェクトのバックアップ、つまりオイスカ全体の広報・資金獲得に、それぞれが多くの時間を費やしています。震災から10年が経った2021年4月以降、完全に気持ちを切り替えました。今度は私たちが海外にお返しする番だと思いながら。
11月26日(土)14時~ さいたまスーパーアリーナ「TOIRO」にて、「世界を幸せにする『緑化』成功の秘訣」と題して、地球環境を考えるトークイベント2022冬を開催します。
すでにお馴染みの東京大学名誉教授太田猛彦先生や、わたしたちの「乾燥地造林仲間」の同僚が登壇します。2030年までの緑化目標40,000haのウズベキスタン、そして世界各国で+10,000ha、それを達成するのにどのような道を歩もうとしているかをお伝えします。「そのなかで、海岸林に触れるのは必定」と太田先生から繰り返し聞いています。とくに昭和・平成を代表とする砂防・治山の権威中の権威の先生がどのように触れるのか、企画側の私も楽しみです。
イベントはオンライン参加も可能です。ぜひお申込みを。
ぜひ全国の方々に聞いていただきたいと思っています。
「世界から名取へ、そして世界へ!」
将来に向けた私たちの「挑戦」、一人でも多くの方に聞いてほしいです。