リピーターオンリーで臨時作業

2025年3月15日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。時系列の逆でブログ更新中(汗)

 3月1日(土)、残り半日では間伐終了が怪しくなり、リピーター13名で伐採ほか諸々を。思っていたことはすべて終わりました。いつもいつも、ありがとうございます。

①まずは、伐採。

②法面などの「実生クロマツ」(マツノザイセンチュウ抵抗性ではない)の伐採

③ゴミ拾い

④スズメバチの女王バチ「トラップ」設置9か所

 3月2日(日)、県立名取北高校野球部が今年も間伐に来てくれました。コロナ禍の中止を経て4回目。今日はボランティア受け持ちの間伐約2haが終わらせたい。総勢34名。その内訳は、部員17名、父兄・PTA・顧問が10名、そして前日の臨時実施に続き今日もリピーター7名。親御さんたちの参加は初めて。

 PTAと父兄の協力で、学校から北釜防災公園まで車で分乗。しばし、そこで北釜集落の説明をしてから、数百mランニングして海岸林最南端の現場に再度集合。戦闘態勢を整えたあと、林内を通過し、防潮堤から海と海岸林全景を眺めたあと、実演とKY活動(危険予知)。2年生は昨年も経験しているし、キャプテンが先頭を歩き、皆もてきぱき行動してくれるので、まったくスムーズに作業に辿り着きました。

 怒涛のように作業は進み、時間前倒しで伐採は完了。

 そのあとは、岩沼市側工事の手違いで名取市側のクロマツの枝を伐られ、その上、林床に落されたままだったので、時間ギリギリまで拾ってもらいました。なんとか半分は完了できました。この場所は特に越境してくる葛・ニセアカシアを懸命に食い止めている場所。枝が散乱していては、その作業にとって支障でしかなく。

 部員たちはしっかりした感想を言ってくれました(メモを取るべきだった…)来週からオープン戦が始まるそうです。また、ふらっと練習を見に行こうと思います。

 吉田です。この1ヵ月、東西出張続きで、ブログは極度にさぼり気味。時系列の逆で遡ります。

 3月8日(土)、仙台防災未来フォーラム2025で、30分間ステージ発表の機会をいただきました。この行事はもちろん知っていましたが、いつもこの時期は余裕なく、今回が初応募。今後は毎年エントリーして、あまたの団体が出展する大海に乗り出さないと。

 そもそも、宮城県支部の佐藤事務局長が募集情報を共有してくださり、ステージ発表にダメもとで応募したところ採択されました。ですが、ここで私一人が「ジャイアンリサイタル」してもなぁ~~と思いましたし、伝承・継承という観点や、若い世代の取り組みはフォーラムの重要テーマ。思案の結果、若い人に登壇してもらおうと。採択とほぼ同時に、若手社員の研修としてボランティア参加してくださる「仙台トヨペット」の古水さんと、全校生徒の総合学習として海岸林を扱い、毎年野球部がボランティア参加してくれる「県立名取北高校」の榊先生と、全国育樹祭in宮城(10月4・5日)のPRの場として、県庁の佐藤さんに相談。皆さん快諾くださり、登壇者選びに入っていただいてました。

 会場は多くの団体がブース展示する中のオープンスペース。座席は36+α。誰も聞いてくれないんじゃないかと思いました。ですが、ボランティアリピーターの「さくらチーム」が9人も来てくれて、育樹祭のティッシュ50、育樹祭と海岸林のチラシ50を配り、高校生はマイクで呼びかけ。オイスカの法人会員で、出展もしていた太平洋工業㈱(岐阜県支部)の皆さんも聞きに来てくれました。アウエー感は吹っ飛びました。

 登壇者は、北高野球部の2人、総合で海岸林を選んだ1年生3人、仙台トヨペットはベテランと経営企画部の若手の2人、そして若手県庁マン。椅子を1脚借りるのに600円かかるので、申し訳ないけど皆で立ってトーク。

 尺は30分。冒頭私が4分。残りの時間は、20の質問を8人の登壇者で回すトークイベント。シナリオ通り、時間通り進めることが出来ました。登壇者の的確な回答と、高校生たちの度胸のおかげです。時間に余裕が生まれ、アドリブの質問にも対応してくれて。MCの私も楽しめました。

 仙台トヨペットさん(古水さん、深作さん)への質問は、なぜ海岸林再生プロジェクトの支援を決めたか? 若手社員さんのボランティア派遣の狙いは? 2024年度は何人参加しましたか? 6月に参加してくれましたが、どんな仕事をして、どう感じましたか?全国から、いろいろな参加者が来る公募日への参加の理由は?

 名取北高校野球部代表の2人(石澤姉弟)には、今年も先週、野球部・父兄・PTAの皆さんが間伐の感想、ほかの部員が話していた印象に残っている感想を聞きました。

 名取北高校の総合学習で海岸林を選択した代表3人(我妻君、小野君、佐々木君)には、なぜ海岸林を選択したのですか? 現場で感じたことを教えてください? 今後探究したいと思っていることは何ですか?と。

 県庁の若手代表の山家さんには、10月4・5日のみやぎ2025全国育樹祭をPRいただきました。

 そして、最後の質問には、直前に紙に書いてもらいました(事前予告で心の準備はあり)。

 「役目を果たす森になってほしい」、「その存在を知ってほしい」という気持ちを感じました。

 ビックリしたのは、40年来の法人会員で、1999年から5ヵ国のマングローブ植林も、震災直後から海岸林も支援してくださる、東京海上本社の経営企画部長小橋さんが駆けつけてくれたこと。(名取の現場にも毎年来てくれています)これも嬉しかった!せっかくなので感想を伺いました。これはご本人に事前予告なし。

 初顔合わせの若者たちが、ごくわずかの打ち合わせだけで、堂々と乗り切ってくれました。目標と気持ちを共有すれば、若い人とこういう技を繰り出せるのか~。参考になりました!私自身も、出張続き1ヵ月をいい形で締めくくれました。ほっとして、携帯をなくしました。(翌日発見)

 余談ですが、小島よしおさんの「地響き」のようなステージが、隣の展示室で炸裂。子どもたちが絶叫してました。私たちの時間帯と重ならなくてよかった(笑)慌てて見に行きましたが、満席で見れず。下手こいた・・・

 

 

 

 

 

 

 吉田です。1月20日から今年も本数調整伐(間伐)に着手しました。

 対象は2018年植栽地約16ha。平均樹高は3mあまり。伐り手の分担は、宮城中央森林組合約12ha(サイクルセンター前~北釜ゲートの約4㎞)、松島森林総合約2ha(北釜ゲート北側)、そしてボランティア約2ha(ゲート南側)。

 1月25日(土)、オイスカ西日本研修センターフィリピン人職員2名、中部日本研修センターフィジー人職員1名・農業研修生3名(パプア・ニューギニア、インド、フィリピン)を含むボランティア31人で伐採開始。日本人の大半はリピーター。今回で伐採4年目の方も多く、とってもスムーズに0.6ha、約1,000本を鋸で伐採。無事今回も無事故で終わりました。

 今年も海外の6人には、それぞれの立場で「研修」として来てもらいました。フィリピン人職員の2人は2年前から強く希望されていて、やっと約束を果たせました。フィリピンの農業研修生は伐採2回目。帰国後、自分の農業とレストラン経営と並行し、「子供の森」計画の拡大に努めることになっています。場所は有名なベンゲット松が山に生える地域です。海外には「間伐」という施業は基本的にありません。ですが、なぜ伐るの?なぜ最初から少なく植えないの?という疑問は、一般的な日本人と同じです。伐採前日は、座学も含めた研修をしました。伐採木の搬出経路の枝払いと防風垣の解体(プロとともに、インパクトでボルト外し)を怒涛のように進めてくれました。高いモチベーションそのもの。さすがオイスカスタッフ!見習いたい働きっぷり!例年通り、受け入れ甲斐がありました。

 このほか卒論準備中の大学生(東京農大)、すでに4年間研究を続け、今年は研究のための落葉量調査サンプルを毎月採りに来ている大学院生(東京都立大)、東北大在学中にボランティア参加を続けた新社会人も参加。また、地元の女性陣は、この時ぞ!と地元野菜をふんだんに使った温かい汁物などを用意くださりました。2025年も賑やかな現場となりそうです。

 次は、2月14日(金)の住友化学&労組、15日(土)の公募、3月2日(日)の名取北高校野球部+父兄+PTA有志。落ち着いて進めてゆけると思います。
*労使協働の住友化学さんは、海外支援に加えて名取でも。14年間先頭を切って下さった事情があって、我々に知見を残すための役割を果たしていただいています。今回は初参加が大半。ちょっと我々も原点に返り、ギアを変える必要があるなと思っています。名取北高校しかりです。

2024年 月別鳥類確認リスト

2025年1月30日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。地元の三浦さんが、今年も貴重な調査結果を提供くださりました。41種類が確認できたそうです。私だけ見たフクロウも追加していただけました。写真は三浦さんと私が昨年撮影したものです。

 吉田です。ブログもだいぶご無沙汰し、ボランティア募集開始も例年より1ヵ月遅くなってしまいましたが、公募開始しました!2024年度は、12月末現在で約1,100人、ご参加いただいていますが、来年も同規模を想定しています。奮ってご参加いただけたら嬉しいです。

 2ヵ月ぶりに現場入りし、今週からの本数調整伐の現地確認・段取りしました。宮城中央森林組合、松島森林総合もそれぞれ現場確認に来ています。森林組合は、堤防に沿って4㎞・12haを担当。終わりが見えない長い距離です。「すぐ飽きるぞー」って、現場代理人をしずったら(からかう)苦笑いしてました。

 吉田です。宮城県松島町周辺には、30年ほど前から会員が増え始め、オイスカの海外植林ツアーに毎年のように参加するなど国際協力に熱心に取り組んできました。そして、2011年の震災以降は海岸林再生プロジェクトを陰に日向に支援いただき、年1回以上活動報告会が行われ、会員も30件前後に増え、「オイスカ松島推進協議会」(発起人:佐藤稜威彦氏)発足の声が上がってまいりました。

 松島町は、2011年5月の海岸林の初陸上調査の宿でした。我々にとって、とても縁のある場所です。

 一方で、この会は、ながく明確な名前がなく(笑)。通称「松島の会」「松島地区の会」などと。ですが、実態が先行型なので、正確な名前がないことを誰も気にもせず。松島町に自宅がある佐々木統括、松島森林総合の佐々木勝義さん、宮城中央森林組合の佐々木秀義君も、都合がつく人ができるだけ出席してきました。

 そしてこのたび12月19日(木)、公益財団法人オイスカ2024年度第2回理事会にて、宮城県支部所管の任意団体として松島推進協議会(代表:鈴木正夫氏)として、正式に発会承認されました。発会日は、2025年1月1日。活動目的は、オイスカが推進する国際協力活動に対する支援者獲得、啓発活動の支援です。2025年は全国育樹祭が宮城開催。大会の成功にご協力いただきたいと思っております。

 現在オイスカには19県に42の推進協議会があり、本部・支部と協力のうえ、その地区なりの啓発活動などが行われています。

今年3月まで海岸林再生プロジェクトでボランティアをしていた東北大学2年生の柚原結女さん(福岡市出身)は、はじめての海外ながら、2024年3月~2025年3月、ウズベキスタンに留学し、オイスカが取り組むアラル海沙漠化防止プロジェクトのインターンとしても奮闘しています。

現在は大学を休学し、日本の文部科学省が進める「トビタテ!留学JAPAN」の枠組みで、オイスカのカウンターパートであるカラカルパクスタン農業大学で学びながら、プロジェクトの各種調整業務を担っています。

「もっとアラル海のこと、プロジェクトのことを日本の皆さんに知ってもらいたい」と、このイベントを企画してくれました。

◆開催日時:2025年1月22日(水)19:00~20:00
◆参加費: 無料
◆開催方法:オンライン(ZOOM)
 以下ページ内の「チケットを申し込む」よりお申し込みください
 🇺🇿知らなかったウズベキスタン!大学生が語るアラル海沙漠化防止プロジェクトと現地の魅力 | Peatix
◆応募締切:1月22日(水)12時まで

【参考:柚原さんと海岸林再生プロジェクトを紹介したRKB毎日放送のTV動画】

 ①「100年後の松原を」福岡出身の東北大生が取り組む“防災林”の再生 
  若い世代の目に映る“大震災12年” (約4分)
 https://www.youtube.com/watch?v=2UjfiI5v4yk

 ②沿岸に37万本の松を植林し「防災林」へ…学生リーダーが“アラル海”の緑化
 プロジェクトで知見 (約6分半)
 https://www.youtube.com/watch?v=5lf5fZvpi3g&t=86s

【ウズベキスタン・アラル海沙漠化防止プロジェクト紹介動画】

 ① OISCA JAPAN(約3分)
 https://www.youtube.com/watch?v=7xiBQqHbSnE

 吉田です。宮城県の記者発表があり、第48回全国育樹祭の開催日が発表がありました。まだ詳細は決まっていないようですが、期間中の「併催・記念行事」の一つ、「育林交流集会」として海岸林シンポジウムも開催されるようです。

 ぜひ来年のカレンダーや手帳に、この2日間のことを書いておいていただけたら。この日程が決まりましたので、2025年度ボランティア公募日を年内にお知らせしたいと思います。

宮城県記者発表(12月11日)https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ikujusai/press/kaisaibikettei.html

全国育樹祭とは(国土緑化推進機構HP)https://ikujusai2025-miyagi.jp/about/index.html

2019年7月20日 オイスカ撮影の写真を、育樹祭公式HPに使っていただけたようです

仙台防災未来フォーラム
https://sendai-resilience.jp/mirai-forum2025/

「名取市海岸防災林100haの再生に関わる人に聞く」
~海岸林再生プロジェクト第2次10ヵ年計画~

【日時】3月8日(土) 15:45~16:15
【場所】仙台国際センター展示棟 展示室2-B(ステージ発表)
    *市営地下鉄「国際センター」駅下車 
【入場料】無料
【申込】不要

2011年以降、約50万本のクロマツ苗の生産を担った地元被災農家と、植栽保育を担ったプロが12,000人、それを補完したボランティア15,000人の手で歩んできました。その代表の方々の声をお届けします。

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